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SNS総フォロワー数340万人のアニメ作家を直撃「あえて制作期間は2日から5日に絞っています」

日刊SPA!

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SNS総フォロワー数340万人のアニメ作家を直撃「あえて制作期間は2日から5日に絞っています」

◆SNSで人気の自主短編アニメ作家・安田現象さん

 CGモデルを使用した繊細な演技付けや、断片的ながらも物語の奥行きを感じさせる演出、美麗な色使いと、地上波で放送されるアニメ作品のワンシーンかと思わせる短編動画で、SNSを沸かせる一人のクリエイターがいる。

 その名は安田現象さん(@gensho_yasuda)。2022年の9月13日時点で、SNSで合計340万人のフォロワー(TikTok250万人、YouTube46.2万人、Twitter33.8万人、Instagram10.6万人)を持つ彼は、超絶技巧の短編動画を投稿し続け、そのどれもが驚異的ないいね!数を獲得するに至っている。しかも、こうしたアニメは完全オリジナルの自主制作なのだとか。

 今回は、そんなアニメ作家である安田現象さんご本人にインタビューを行い、話題の動画アニメーションの裏話や、作品に込めたアツい想いをたっぷりと語ってもらった!

◆長編劇場版アニメーションも制作中の注目クリエイター

 まずは安田さんの現在の活動内容から伺っていこう。

「今の活動は大きく分けて三つあって、まずは長編アニメーション作品『メイク ア ガール』の監督業です。これは2024年の劇場公開を目指しており、『安田現象スタジオ by Xenotoon』を開設、少数精鋭の制作チームメンバーを集めて鋭意制作中です。この長編作品はクラウドファンディングも10月末まで実施しているのでぜひご支援お願いします。次はMVやプロモーション用の短編アニメなどの企業案件。自分一人で行える、かつ上記の監督業と並行して行える範囲でお受けしています。最後は今回取り上げてくださったSNS向けの短編アニメです。表現や技術の検証、認知度アップのために行っており、こちらも一人で進めていますね」(安田さん、以下同)

◆“見てほしい物語”を中心にしたアニメ作り

 安田さんの作品は短く、セリフもないのに、長いアニメを見ているかのような感覚になる奥行きが特徴だ。こうした作品にはどういった想いを込めているのだろう。

「自分はどんな絵作りがしたいかよりも、見てほしい物語は何かということを主軸にアニメを作っています。物語のネタは日頃考えているものから、昔考えていたものまで様々ですね。

 見聞きしたものすべてがネタになりうるので、ときには散歩してネタを探すことも(笑)。作品によく登場させている古民家は、そうした散歩で得たネタから制作のヒントをもらっていますね。

 あとは、自主制作はいくらでも時間をかけられてしまいキリがなく、物語を出すことを目的として、絵作りにこだわりすぎないように、あえて制作期間は2日から5日に絞っています」

 作品への想いを語ってもらったところで、安田さん自身が制作し、特に印象に残っている作品があればお聞きしたい。

「“呪いの人形シリーズ”です。自分はSNSならではのアニメ作りをしたいと思っており、近年多くの漫画家さんがSNSで自主的な連作漫画を投稿しているのを見て、アニメでもやれないかと作ったのがこのシリーズ。できることのラインを引いて構想を練り、あとは演出で魅せることにこだわりました。反響を見るとうまくいったのかなと思います!」

◆ゲーム会社から転職、フリーのアニメ作家に

 驚きのスキルを持っている安田さんだが、その腕は専門学校で3DCGソフトの使い方を学ぶところから始まったそうだ。その後ゲーム会社に就職。数年経験を積んだのちに、フリーのアニメ作家に転身したという。

「勤め人だった当時は3Dアニメーターとしての立場で色々企画に関わっていくにはそれなりの熱量が必要でした。

 なので、フリーのアニメ作家になるという選択肢を選びました。自主制作は良くも悪くも自由です。一人ではマネタイズが難しいというデメリット以外は、個人的にはメリットしか感じません。たとえ花開かなくとも、自主制作でのみ企画を進めようというのは、早い段階で決断していました」

◆評価を得られるようになったのは、ここ3年程度の話

 安田さんは茨の道とわかっていながらフリーのアニメ作家に。ようやく努力が実を結びつつある。

「自主制作作品の評価を得られるようになったのは、実はここ3年程度の話なんです。人の胸に届く作品作りができるようになったのかなと大変嬉しく思います。今作っている長編アニメは、評価をいただく前の時期に作り始めていた自主制作のライトノベルの映画化企画でして、このような形で進めることができて感激です。短編作品で興味を持っていただいた人にこそ、長編ならではの演出を詰め込んでいるこの映画をぜひ楽しんでもらいたいですね!」

 そのアニメ制作にかけるストイックな思いが爆発した長編アニメの完成が今から待ちきれない!

<取材・文/TND幽介(A4studio)>

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