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柴田vs東北学院

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投打かみ合った柴田が準々決勝へ!「自信」の源は仙台育英との夏の熱戦

完投勝利を挙げた柴田・阿部蓮

<第75回秋季東北地区高校野球宮城県大会:柴田7-2東北学院>◇19日◇3回戦◇仙台市民

 2試合連続コールド勝ちで勝ち上がってきた柴田は、東北学院と対戦。勢いそのままに初回に5点を奪うと、援護をもらった先発・阿部蓮投手(2年)は9回2失点完投。投打がかみ合い、快勝でベスト8入りを決めた。

 2試合で27得点の柴田打線が初回からたたみかけた。1死一、三塁と好機をつくると、4番・向坂駿外野手(2年)の内野ゴロの間に1点を先制。その後も丸山晃毅外野手(1年)、佐藤柊太内野手(1年)、藤田大和捕手(1年)の1年生トリオに3連続適時打が飛び出し、いきなり5点を奪った。2回から5回は東北学院の2番手・小野幹周投手に0に抑えられるも、6回は途中出場した主将・伊藤奏内野手(2年)の適時内野安打などで2点を加え、リードを広げた。

 投げては先発・阿部が豊富な変化球と制球力を武器に、2試合で24得点と同じく強打の東北学院打線を抑え込む。3回から4回にかけて4者連続三振を奪うと波に乗り、最終的に9回8奪三振2失点と文句なしの投球だった。完投は公式戦では初。体力面が課題で、平塚誠監督は8回終了時に交代も考えたが、本人が志願し最終回のマウンドに上がった。最終回は1点を失ったが冷静に後続を抑え、最後まで投げきると安堵の表情を浮かべた。

 柴田は今夏の1回戦でのちに日本一に輝く仙台育英と対戦し、4対6と善戦した。この試合には新チームでスタメンを張る小野珀兎内野手(2年)や佐藤瑠星外野手(2年)も出場。その他のメンバーも先輩たちの勇姿を目にしており、平塚監督は「彼らの中に先輩たちのレガシーが残っていて、自信とプライドを持ってやってくれていると思う」と目を細める。夏を越えてさらに強くなった柴田が、2年ぶりのセンバツ出場を目指しまずは宮城の頂点を狙う。

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 東北学院は、前日の2回戦で仙台一と4時間1分に及ぶ激戦を演じていたばかり。13対11で勝利したものの、高校野球としては異例の長時間試合で、足をつる選手が続出するなど選手の体にも影響が出ていた。この日はウォーミングアップも行わずに球場入りしたといい、渡辺徹監督は「戦闘モードに入れず、後手を踏んでしまったのが悔やまれる」と唇をかんだ。昨夏の宮城大会を制するなど実力は十分あるだけに、来春へ向けた成長を期待したい。

(取材=川浪 康太郎)

 
   

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