top_line

【 最新ニュースをアプリでサクサク読むなら! 】

どんな味か試してみたい?ビーバーの肛門付近の香り入りウイスキー「オードムスク」

カラパイア

×

image credit:NashuaTelegraph/twitter

 ビーバーの肛門付近の香りって未知すぎるだろ。

 外来種のカニを使った「カニ香るウイスキー」にもずいぶん度肝を抜かれたものだが、攻めの姿勢がうかがえるアメリカのタムワース蒸溜所では、ビーバーの肛門付近にある香嚢(こうのう)から得られる香料、「海狸香」を使ったウイスキーを販売中だ。

 だいぶ特殊な香料らしいが、実際のところどんなフレーバーなんだろう?

ビーバーの海狸香入りウイスキー「オードムスク」

 ビーバーの肛門付近の香料入りバーボンウイスキー、オードムスク(Eau de Musc)を手がけたのは、アメリカのニューハンプシャー州タムワースを拠点とするウイスキーメーカー、タムワース蒸溜所だ。

image credit:tamworthdistilling

 その香りの原料は、ビーバーの肛門付近にある香嚢(こうのう)という1対の袋状の器官だ。その中にビーバーが縄張り用のにおい付けに使う臭いの強いクリーム状の分泌物が入っている。

 ただこれを香料にするには乾燥や粉砕、抽出などの加工がいる。強い動物臭がある、うすめると芳香を発する。そうして得られた香料は、「海狸香(カストリウム)」と呼ばれ、主に食品添加物や香水のベースに使われる。

ビーバーの香嚢の標本 / image credit:H. Zell・WIKI commons

樹脂と革とベリー系の風味がほんのり

 では海狸香自体はどんな香りかというと、主に樹脂っぽいような革(レザー)っぽい香りで、ビーバーの種によってはベリー系の香りもほんのりするらしい。

 実際このオードムスクに使われたのは北米のビーバーのカストリウムから抽出したフレーバーオイルで、「ラズベリーのような風味」があるそう。

 うまいかどうかはさておき、一度飲んだら忘れられないようなクセの強い味なんだろうか?

 気になるオードムスクのお値段は200 ml ボトルで65 ドル(約9,200円)。現在は蒸留所で販売中だそうだ。

海狸香の歴史は結構古い

 日本ではあまりなじみが無いかもしれないが、ビーバーの海狸香の歴史は案外古く、大昔にカナダの先住民が作った加工品も見かっている。

 約6000年前のものと思われるその遺物の用途自体は不明だが、狩ったビーバーを食べる際に特徴的なにおいがする香嚢を発見したとみられている。

 ジャコウジカから得られる麝香(じゃこう又はムスク)やマッコウクジラの腸内で生成される竜涎香(りゅうぜんこう又はアンバー)同様、北米などでは動物由来の天然香料としてわりと知られているそうだ。

photo by iStock

海狸香はバニラや果物の人工香料として使用されている

 というかビーバーの肛門まわりを連想させる時点でかなり不利な気もするが、現場の声はどうなんだろう?

 タムワース蒸留所の蒸留責任者であるジェイミー・オークスさんは、このウイスキーのフルーティな香りに強く惹かれているもよう。
海狸香にはバニラやラズベリーに似た興味深い香りもあります。ベリー系のフレーバーが後を引く感じ。

驚くぐらいおなじみのフレーバーです。なにしろストロベリーやラズベリーの人工香料として昔から使われてる香料ですから
 オークスさんによると、海狸香の用途は今も現役でアメリカでは、バニラ、ストロベリー、ラズベリーなどのフレーバーを高めるものとして、多くの食品に含まれているそうだ。

 一方で原料の調達に協力するのは、罠の名人でもある地元の猟師アントン・カスカさんだという。
アントンさんは捕獲したビーバーを余すことなく利用します。毛皮を販売して肉も食べます。残った香嚢は、他のビーバーを捕まえるルアーになります
 なお海狸香は米国食品医薬品局が、蜜蝋やウシの肝臓抽出物と同様に一般に安全と認めている香料だ。
このウイスキーが食品の原料にまつわる話を盛り上げてくれますよ。今まで知らずに食べていた人もいそうですが
 知ってしまった今ではどうしようもないが、私もいつかどこかでそうとは知らずビーバーの肛門近くの海狸香を味わってたんだろうな、きっとそう。

 てことでアメリカ土産にこのウイスキーとかどうだろう?現在は人気商品につき、品切れ中のようだが。

Eau De Musc – 200ml | Tamworth Distilling

References:neatorama / cbc / tamworthdistillingなど /written by D/ edited by parumo

TOPICS

ランキング(動画)

ジャンル