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【コラム】aikoの夏曲が全世代に刺さる理由。19歳で書いた「夏恋のライフ」から見えること

BARKS


夏が終わりを告げ、秋の入口を感じさせる、風が少し冷たくなったこの季節に、aikoの生み出す“夏曲”は、優しく切なく、心の日焼けをそっと癒してくれる。

aikoの夏曲と言って最初に思い浮かぶのは「花火」。1999年にリリースされた3rdシングルだ。長期に渡ってのチャートインや、キー局の歌番組への出演を果たしたことで、aikoはこの「花火」をもって全国的に知られる存在になったと言っても過言ではない。そんな「花火」は、23年も経とうというのに、人気の“夏恋ソング”としていまだに、老若男女問わず多くの人たちから愛される楽曲としてトップ10に名を連ねている。

ポップでリズミックで、独特な節回しで、明るめな旋律なのに半音使いが絶妙な切なさを引き出す唯一無二のメロディライン。これは「花火」や夏曲に限ったことではない、これこそが“aiko節”なのだが、そこに“どうしても押さえきれない本音”が惜しげもなく描かれた歌詞が載ることで、更なる“これこそaiko節”が完成する。



aikoの夏曲が特に愛される理由は、そこに “いつも以上の切なさ”を宿すからなのではないかと思う。aikoは、なんでもない日常の風景と、誰もが感じる切なさや、本当は隠していたかった想いを言葉(歌詞)として描くのがとてもうまいが、aikoの夏曲は、その“いつも”に、夏の景色と、そこに吹く風や匂いまでも一層リアルに感じさせてくれるため、聴き手は自らの思い出に歌詞の情景を重ねやすくなるのではないかと感じるのだ。

誰もが一度は経験するであろう、眠りにつく前にふと好きな人のことを思い出して、しばらく眠れずにごそごそと何度も寝返りをうってしまう時間を歌い出しとし、ポップなメロディに載せて、aikoは歌い始める。

“夏の星座にぶらさがって 上から花火を見下ろして”という、季語の役割をするキャッチーなサビの大きな波の後に“たしかに好きなんです もどれないんです”と、押さえきれない想いが吐露される「花火」。このサビは、一度聴いたら次の瞬間には口癖のように口ずさんでしまうほどに印象深くメロディと歌詞が頭に残る。

このサビの中にもあるように、aikoの歌詞の中には、無邪気な前向きさと、コントロール不可能などうしようもなさが同居する。“前を向かなくちゃと頑張る元気な自分”と、どん底に沈む自分を駆り立てる、“まだ完全に前を向けない自分”の間で揺れ動く感情が、聴く者の心にそっと寄り添うのだろう。

さらに、少し物悲しさを感じるノスタルジックな空気感がaikoの夏曲にはある。人生の中で、1番思い出を作りやすい夏。その思い出が切なければ切ないほど、遠い夏の空気を感じさせるaikoの夏曲に、人は帰って来たくなるのだと思う。


9月14日にリリースされたaikoの新曲「夏恋のライフ」の中にも、“aikoの夏曲”に宿るノスタルジックな空気感は存在する。

aikoの歌詞のもう一つ大きな特徴は、サビはもちろん、歌い出しと最後の1行に、1曲を通して振り返られる思い出に対する終止符とも言える決意が置かれていることが多いところ。

まさしく、「夏恋のライフ」はそうである。まるで独り言のように呟く“さよなら”が、滲むようにうっすらと流れるピアノを伴奏に載って響く始まりに、“早くそっぽを向いてよ”と続く言葉。その言葉は、まだ過去になっていない今の心情を示し、主人公にとってその恋がいかに深いものだったかを想像させる。

“さよなら”との葛藤が綴られた2行を歌い終えた瞬間に音質が変化し、その音量を上げ、曲の中心に集まり、本編へと流れ込んでいく。その構成はとてもドラマティックで、そこからaikoによって歌われていく物語は、“彼”と過ごした何気ない日常を鮮明に描き出していくのだ。

“初めて人を愛したと思うくらい 初めて愛されていると実感したくらい”という、その“恋という時間”にどれほど夢中だったかが伝わってくる表現は、人を好きになったことがある誰もが頷ける感情だ。

「夏恋のライフ」は、夏が終わりを告げる、風の温度が変化する景色を季語に、自らの優柔不断な行動は、彼に頼り切っていたからであること、それほどまでに彼に信頼を置き自分の全てを委ねていたのだということを、見事な情景描写で綴られていく。

ずっとこうしていたかったのに────。
でも、もう頑張って新しい恋をしなくちゃ。

そんなふうに失った恋を悔やみながら振り返るとき、きっとみんなaikoを求めるのだと思う。そこにはずっと変わらない、aikoの描くやりきれない後悔と、その辛さに寄り添う優しさと、そっと背中を押してくれる強さがあるのを知っているからこそ、自分のやり切れない想いを重ねることができる。

「夏恋のライフ」の歌詞を大きく包むゆったりとした4拍子と大きく複雑に上下するメロディには、夏の終わりの寂しさを和らげてくれる優しさがある。

なんでもない日常と忘れられない夏。
楽しかった思い出ほど、振り返ったときに切なさは大きいもの。
aikoの夏曲の魅力も、そんな振り幅の大きさにあるのだろう。

また、9月19日から「夏恋のライフ」は、『カルビーのポテトチップス』のCMソングとして全国でオンエアされる。2021年リリースの「食べた愛」に続き、2度目のCMソング担当となる。

ふと思うのだが、誰からも愛され、何気ない生活の中で身近にあって、ついつい頬張ってしまうポテトチップスと、ずっと変わらない温度で気持ちに寄り添ってくれるaikoの楽曲たちは、なんとなく存在として似ているのかもしれない。

文◎武市尚子



Digital Single「夏恋のライフ」

配信中:https://aiko.lnk.to/Karen_no_LifePR


■aiko新曲リリース記念 #夏が終わりを告げる Instagram&TikTok投稿キャンペーン
キャンペーン特設サイト:https://aiko.digle.tokyo/karen/
キャンペーン期間:9月14日(水)正午 〜 9月28日(水)23:59

■タイアップ情報
じゃがいもチップス「素材のおいしさ」篇 (15秒)
出演:川口春奈
放映開始日:2022年9月19日(月)
放映エリア:全国
YouTubeURL :https://youtu.be/Vj7j8mLz1NI

ポテトチップス うすしお味「畑から、愛をこめて。」篇 (30秒)
出演:川口春奈、aiko
放映開始日:2022年9月26日(月)
放映エリア:全国
YouTubeURL :https://youtu.be/7qEP4D1YUYY

43rd Single「果てしない二人」

発売日:10月12日(水)
予約:aiko.lnk.to/43rdSG
品番:PCCA-15008
定価:1,320円 (税込)

※初回限定仕様盤:カラートレイ & 8Pブックレット

収録内容
「果てしない二人」ほか全4曲収録
※収録内容は後日発表

<aiko Live Tour『Love Like Rock Limited vol.2』>

2022年
8月6日(土) 東京:Zepp Haneda
8月7日(日) 東京:Zepp Haneda
8月13日(土) 愛知:Zepp Nagoya ※公演延期
8月14日(日) 愛知:Zepp Nagoya ※公演延期
8月19日(金) 大阪:Zepp Osaka Bayside
8月20日(土) 大阪:Zepp Osaka Bayside
8月25日(木) 広島:CLUB QUATTRO
8月26日(金) 広島:CLUB QUATTRO
9月2日(金) 福岡:Zepp Fukuoka ※公演延期
9月3日(土) 福岡:Zepp Fukuoka ※公演延期
9月9日(金) 北海道:Zepp Sapporo
9月11日(日) 宮城:SENDAI GIGS
9月18日(日) 大阪:Zepp Osaka BaySide
9月19日(月・祝) 大阪:Zepp Osaka BaySide
10月11日(火) 東京:Zepp Haneda
10月12日(水) 東京:Zepp Haneda

チケット料金:6,500円(税込)
※入場時、別途ドリンク代必要
※未就学児入場不可、小学生以上はチケット必要
※公演日によって開場/開演時間が異なりますのでご注意ください。
※開場/開演時間は変更になる可能性がございます。予めご了承ください。

◆aiko オフィシャルサイト

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