東京ゲームショウとは各社がゲームの世界観を反映した、豪華なブースをこぞって作り上げるイベントでもあります。そんな中でも、ブースの作りこみの凄まじさを発揮していたのがTHQ Nordicでした。いずれも自社がパブリッシュするゲームの世界を現実に再現しようとしている……! 各タイトルの試遊場所の時点から、来場者をゲームの世界に引きずり込もうとする恐るべきオーラを幕張メッセにて発していました。
宇宙人が東京(千葉県だが)に襲い掛かる!『デストロイ オール ヒューマンズ!2』ブース
ディズニーランドやUSJに足を踏み入れれば、マスコットキャラクターの着ぐるみが来場者を出迎えてくれるものですよね。しかし……THQ Nordicのブースで迎えてくれたのは、なんと『デストロイ オール ヒューマンズ!2』の着ぐるみたち。ゲーマーなら知っての通り、人類を滅ぼしにかかる宇宙人のキャラが出迎えてくるのは大変に複雑な気持ちにさせられるものです。
さらにブースには「東京タワーをにらみつけ、いずれこの場所も支配しようとする宇宙人の図」を見せるものも。ただ筆者は「ここは千葉県なんだけどな」と思っていましたが。宇宙人が日本を支配しようにも、「Googleマップ並みの情報がなくて襲い掛かる場所を間違えていそう」とやや文明の進歩にムラがあることを来場者に思わせる仕掛けなのかもしれません。
本気のホラーハウスが建設される!『Alone In The Dark』ブース
さて『デストロイ オール ヒューマンズ!2』ブースの奥を覗くと、なんと煙をもうもうと出す館が建設されているではありませんか。これは『Alone In The Dark』に出てくる、謎の館を模したものです。いろいろゲームデザインが変わっていった同シリーズを初代に原点回帰したことが本作の印象深いところであり、ブースも初代の館を推し出すことで、また強く原点回帰を印象付けようとしているのでしょう。本作のプレイレポはこちらから。
『Outcast2』のブースは、伝説のオープンワールドの続編を感じさせる遺跡風味
続いて『Outcast2』のブースは、伝説のオープンワールドの続編ということもあって遺跡風なのがしっくりと来ました。なんといいますか、現代のビデオゲームのデザインを決定づけるオープンワールドの歴史において、重要だったタイトルを過去から再評価し、現代に繋げるかのような……そんな雰囲気があるのがよかったですね。本作のプレイレポはこちらになります。
キャラの雰囲気を生かす『SpongeBob SquarePants: The Cosmic Shake』
『スポンジ・ボブ』のゲーム最新作『SpongeBob SquarePants: The Cosmic Shake』は、キャラの魅力を生かしたアクションゲームに合わせて主人公のボブを推し出したものに。ちなみにここまでのブースがみんな濃すぎて、かなり凝っているのに落ち着いた印象がありました……。
ゲームだけじゃなくてリアルでもプロレスやるぞ。『AEW: Fight Forever』ブース
最後はいちばんヤバいブースとして『AEW: Fight Forever』ブースを挙げないわけにはいかないでしょう。これはアメリカプロレス団体AEWのゲームなんですが、ゲームだけじゃなくリアルでもプロレスするぞ! ということらしいです。
これは初めてではなく、東京ゲームショウではなぜか歴史上、プロレスの試合が行われることが度々あり、その流れに連なるものといえるでしょう。のちほどのTGS2022レポートでも(なんでか)プロレスの試合についてもアップする予定。震えて待て! あ、震えて待つ間に『AEW: Fight Forever』のプレイレポもお読みください。