以下のサービスでは、登録した地域が警戒レベル4以上になった際にスマートフォンのアプリやメールでリアルタイムに知らせてくれます。
・「PREP」(アールシーソリューション株式会社)
・「特務機関NERV防災」(ゲヒルン株式会社)
・「お天気JAPAN」(株式会社島津ビジネスシステムズ)
・「大雨災害危険度メール」(日本気象株式会社)
・「大雨危険度」ヤフー株式会社
キキクルの種類と関連する防災情報
キキクルには、土砂災害・洪水・浸水を対象にしたものがあります。それぞれの災害の種類によって、注意すべき警報や防災情報は異なります。
ここでは、キキクルの種類と関連する防災情報を紹介します。
警戒レベルと取るべき行動はどの災害も共通しています。

土砂災害

土砂災害とは、山やがけが崩れることや、崩れた土砂が雨水や川の水に混じって流れ出たりすることで、山間部を中心とした災害です。
浸水害

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浸水害とは、大雨などによる地表水の増加に排水が追いつかずに、用水路や下水溝などがあふれて氾濫することや、河川の増水、高潮によって排水ができなくなることで住宅や田畑が水に浸かることを言います。平野部や都市部に多い災害です。
洪水

洪水害とは、大雨や雪解け水が原因となって河川の流量が異常に増加し、堤防の浸食や決壊、橋の流出、氾濫などが起こることです。河川沿いに多い災害です。
キキクルと避難について
キキクルは取るべき避難の行動の目安となります。自治体が発表する避難情報と合わせながら避難の判断を行ってください。
取るべき避難の行動については、以下のように覚えておきましょう。
・キキクルの危険度が赤色or自治体から高齢者避難情報が発表されたら
→高齢者は避難し、それ以外の人も状況に応じて避難する
・キキクルの危険度が紫色or自治体から避難指示が発表されたら
→だれでもすぐに避難する
・キキクルの危険度が黒色or自治体から緊急安全確保が発表されたら
→身の安全確保を最優先する
自治体から避難指示が出ていなくても警戒レベル4の防災情報が出ていて身に危険を感じるとき、または警戒レベル4に該当する防災情報が出ていなくても避難指示が出ていて身に危険を感じるときは、どちらも避難をしてください。
自治体が出す避難情報はキキクルの危険度も参考にするので、キキクルを見たほうが避難情報を待つよりも災害のリスクをいち早く知ることができます。
キキクルはハザードマップとあわせて使って備えよう
キキクルは起こりうる災害に合わせた活用が必要です。
都市部に住んでいるなら土砂災害ではなく浸水のキキクルが必要になりますし、川沿いに住んでいるなら洪水のキキクルを確認しなければなりません。
まずは自分が住んでいる地域の災害リスクをハザードマップで確認しましょう。
・洪水ハザードマップ
・土砂災害ハザードマップ
・浸水(内水)ハザードマップ
洪水ハザードマップで洪水の可能性があるなら「キキクル(洪水)」、土砂災害ハザードマップで土砂災害の可能性があるなら「キキクル(土砂災害)」、浸水ハザードマップで浸水の可能性があるなら「キキクル(浸水害)」を参考にします。
気象災害から命を守るには、気象情報・避難情報・ハザードマップの3つを活用することが重要です。ぜひ、今回紹介したキキクルを防災に役立ててください。
〈執筆者プロフィル〉
田頭 孝志
防災アドバイザー/気象予報士
田頭気象予報士事務所。愛媛の気象予報士・防災士。不動産会社の会員向けの防災記事、釣り雑誌にコラムの連載・特集記事の執筆、BS釣り番組でお天気コーナーを担当したほか、自治体、教育機関、企業向けに講演を多数、防災マニュアルの作成に参画。
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