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明星vs錦城

高校野球ドットコム

メンバー入りは1度だけ 控え選手だった明星5番打者が3安打2打点の大暴れ

ガッツポーズする明星5番・泉田裕雅

<秋季東京都高校野球大会1次予選:明星11-4錦城>◇11日◇1回戦◇明星

 西東京で打力を武器に勝ち上がっている明星。11日、秋季大会の初戦で錦城相手に7回コールド勝ち。中盤の逆転劇で都立青山との代表決定戦へコマを進めた。

 2回に先取点を与え、序盤はビハインドの展開。これには指揮官・石山監督も「焦りました」と冷や汗を流していたという。しかし5回に追いついたところから、「自分たちの野球ができた」と、グラウンド整備明けの6回に7点を記録したように、自分たちのペースで試合の主導権を握った。

 なかでも3安打2打点を記録した5番・泉田裕雅内野手(2年)の貢献度は大きかった。
 トップに入った時はバットのヘッドを投手方向に倒すものの、鋭い軸回転でバットをインサイドアウトで振り抜ける。自分の間合いでタイミングを取れている様子を見ても、好調ぶりはすぐに伺い知れた。

 石山監督も「新チームから左肘の位置の指導をしましたが、何より体を上手く操れるようになり、体の近くでバットを振れているので、確率が上がってきた」と成長著しい新戦力だと話す。

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 泉田は1年生の秋、ブロック予選でベンチに入ったものの、それ以降は背番号をもらったことがない。Bチームで鍛錬を重ね続け、公式戦はスタンドから声援を送ってきた。だからこそ、代替わりとなった新チームではスタメン奪取に燃えていたが、コンディション不良でスタートが出遅れた。

「さすがに焦りました。『これじゃあ、またメンバー外になってしまう』と思いました」

 これまでもチームメートの打撃フォームを真似るなど、結果を残すために試行錯誤を重ねても、なかなか結果が出なかった。だからこそ、新チームスタート時から、練習に参加できないことに不安があった。ただこの時期が、結果的に大きな転機になった。

 練習ができない時間が長かった分、様々な動画を見て打撃フォームを研究した。打撃理論に対して引き出しを増やしつつ、理解を深めてからチームに合流。必死に練習に食らいつき、フォームを固めた。

 そして8月下旬の練習試合でA戦に抜擢。「チャンスだぞ」と首脳陣から発破をかけられたことに「不安がありました」と緊張したが、結果は2安打を記録。見事、背番号3を獲得し、公式戦初戦も5番に起用され、3安打2打点を記録した。

 内容には不満もあったようだが、「ほっとしました」と少し笑みをこぼした泉田。次戦の都立青山に勝てば都大会出場。公式戦への出場機会がまた増える。「4番を楽にさせるようなバッティングをしたい」と、さらなる活躍を誓った。

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