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海外での被災 状況把握にも必要な周囲のサポート| 木村敬一 パラアスリート②

防災ニッポン

メキシコで2017年に大きな地震に遭遇しました

2017年9月、メキシコで開かれる予定だったパラ競泳世界選手権に備え、同地で事前合宿していたときに大きな地震と遭遇しました。首都メキシコシティーなどで多数の死傷者が出る被害があったようです。実際、私たちが宿泊していたホテルの隣の建物も半壊しました。私たちのホテルは幸い、ガラスが割れるくらいの被害で済みました。予定された大会は延期となりましたが、帰国の飛行機をとることができず、日本チームは1週間ほど足止めされました。

独りでは対応しようがありませんでした

私のような視覚障害者は、ガラスの破片がどこにあるのかも分かりません。何が起きているのか見ることができないので、独りでは対応しようがない。海外遠征中で、言葉が通じないという不安もありました。周りの人の助けがなければ、どこでどんなことが起きているのか、避難すべきかどうか、避難するならどこへ行ったら良いのか、食料や水はどう確保するのか、などといった情報を得ることができません。
ただ、現地では、一番地震に慣れているのが、日本人でした。私も、すぐに日本チームの人たちから地震被害の様子を聞き、被害の大きさに心を痛めるとともに、宿泊しているホテルの被害が比較的少ないことが分かってほっとしました

③東日本大震災 人とのつながりの大切さ痛感

<プロフィル>
木村敬一(きむら けいいち)
パラアスリート
2歳の時に病気のため視力を失う。小学4年生から水泳を始め、単身上京した筑波大附属盲学校(現・筑波大学附属視覚特別支援学校)で水泳部に所属し、着実に力をつけ頭角を現す。ロンドン2012パラリンピックで銀・銅1つずつのメダルを獲り、リオ2016大会では銀・銅2つずつ日本人最多の4つのメダルを獲得した。2018年から単身アメリカに拠点を移し、4度目の出場となる東京2020大会では、200m個人メドレー5位入賞、100m平泳ぎ銀メダル、100mバタフライでは自身初となる悲願の金メダルを獲得した。2021年紫綬褒章受章。

 
   

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