イギリスの君主として70年にわたって在位していたエリザベス女王が9月8日、96歳でなくなりました。 歴代最長の君主であり、イギリスの象徴としても有名ですが、実はユーモアにも溢れていたようです。 エリザベス女王の追悼モードになるネット上で、2012年、エリザベス女王が出演したロンドンオリンピック開会式の動画が話題になっています。
人気スパイ映画「007」シリーズをもとにした動画。
祝福ムード道溢れる「Happy and Glorious」という声と共に動画が始まります。ダニエル・クレイグが演じるジェームス・ボンドがバッキンガム宮殿の女王の部屋へ向かうと、何やら書き物をしている女王の姿が。
「こんばんは」と女王はジェームスに挨拶をし、2人はヘリコプターへ向かいます。
ヘリコプター内では、観衆に向けて手を振る女王の姿が。国は祝福ムード真っ盛りです。誰しもがヘリコプターを見上げて笑顔で手を振っています。
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ヘリコプターは無事、オリンピック競技場付近へと飛行するのですが、近づくと、なんとヘリコプターからパラシュートをつけた女王が飛び降りるのです。
その動画が流れた直後、エリザベス女王はロンドンオリンピック開会式場に姿を現すのでした。
この動画の出演を依頼された際、女王はものの5分で快諾し、セリフが欲しいかとの問いにも「もちろん」とノリノリで答え、演技したのだとか。
この動画には「まさに女王007」「ユーモアが素敵」「チャーミングな一面あるのが魅力だったね」などの声が寄せられていました。
こんなにフレンドリーな、お茶目な国の君主はなかなか後にも先にもいないのではないでしょうか。70年以上女王の座にいることは決して楽ではなかったでしょう。ご冥福をお祈りいたします。