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中華圏の夏バテ予防ドリンク「酸梅湯(さんめいたん)」で甘酸っぱく暑さを癒そう

80C[ハオチー]

中華圏の夏バテ予防ドリンク「酸梅湯(さんめいたん)」で甘酸っぱく暑さを癒そう

暑い夏を乗り切るために、中華圏で愛飲されている酸梅湯(さんめいたん|suānméitāng|スゥァンメイタン)。「梅ジュース」という日本語訳を見ることもありますが、いやいや、これはジュースではないでしょう。甘酸っぱく、ほのかに漢方の香りがする梅ドリンクです。

酸梅湯は、のどを潤す、汗のかきすぎを防ぐ、胃腸を整える、身体の熱を取るといったはたらきが期待され、中華圏ではおなじみの健康飲料です。特に今の季節、汗のかきすぎを防いでくれるのはありがたいですよね。日本でも自家製している店や、中華食材店で買うことができるほか、材料が入手できれば自作も難しくありません。

酸梅湯の歴史―北京の宮廷発祥か、はたまた南の庶民の味か?

火鍋店のメニューでもよく見かけますし、台湾の港町・淡水では名物になるなど、中華圏に浸透している酸梅湯。今では小説やドラマ、ゲームにも擬人化されて現れるほどですが、いつ、どのあたりで作られ始めたのでしょうか。

調べてみると、明の初代皇帝・朱元璋が皇帝になる前に烏梅の商売をしていて作られたという説や、清の乾隆帝が宮廷内の厨房で作らせた説など、中国らしいスケールの大きな逸話が続々出てきます。

逸話には北方由来のイメージもある一方、使われている材料は南で収穫されるものが多いことから、南の庶民の流行から、宮廷へ伝わったという説もあるようです。諸説入り乱れているところも、長い歴史を感じられますね。

酸梅湯の材料烏梅(うばい)を核に、山楂、甘草などをブレンド

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そんな酸梅湯の材料には、伝統的な製法の場合、烏梅(うばい)が欠かせません。烏梅とは未成熟の青梅を燻製したもので、烏(カラス)のような黒色が特徴です。

そこに、甘酸っぱい果実の山楂(さんざし:仙楂とも。日本語では山査子)、リコリスの名でも親しまれる甘草などを加え、じっくりコトコトと煮出したものに、氷砂糖などで甘みをつけたものがベースとなります。

さらに、店によっては洛神花(ローゼル:食用ハイビスカス)、桂花(金木犀)、ミカンの皮を乾燥させた陳皮、棗、桑椹(桑の実)、紫蘇などが入ることもあり、加える材料によって風味や色合いはさまざま。

烏梅(うばい)。酸梅湯に欠かせない食材です。 山楂(さんざし:仙楂とも。日本語では山査子)。生では、極小のリンゴのような見た目をしています。 その名の通り、甘い味わいの甘草(かんぞう)。長細くカットされたものもよく見ます。 洛神花(ローゼル:食用ハイビスカス)。酸味のもとになります。 桂花は金木犀の花を乾燥させたもの。水に入れると、あの甘やかな香りが立ち上ります。 紫蘇。日本でも赤紫蘇は梅干しづくりに欠かせない存在です。

あるものは深い赤茶色、あるものは黒っぽく、未知の味に口をつけるのに勇気のいる方もいらっしゃるかもしれませんが、共通しているのは甘酸っぱい味わいです。

好みが分かれるとしたら、酸梅湯の主材料でもある烏梅ならではの燻製の風味でしょう。日本で手に入る酸梅湯をいろいろ飲み比べてみると、大きく分けて、烏梅を感じられるものと、あまり感じないものがあるのです。

酸梅湯は中華圏に慣れていない方にはお薦めしにくい漢方ドリンクという先入観がありましたが、幸い、今の日本では、好みの酸梅湯を選べるだけのさまざまな種類があります

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