「子どもがいる女性への支援は充実していますが、独身女性への支援はあまりないなと感じます」
「上長から、”会社としても女性にもっと活躍してほしいから”という理由でリーダーを進められたが、自分の能力や実績ではなく、女性推進のためのように聞こえてモヤモヤしました」
「熱量で話をしているのに、女性は感情的という目線で見られがちだった」
「同じ女性目線で話そうとしても子持ち/子なしで別グループと線引きされている感じがしてモヤモヤした」
「何度も言いますが、”女性だから”という観点は無いです」
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出典:Q.女性活躍推進はうまくいってると思いますか?
女子部JAPAN、身近な女性リーダー50人のアンケートから抜粋
たとえば女性活躍推進について。モヤモヤしながらも、部下をまとめ、ビジョンに突き進む女性リーダーたちとたくさん話しました。その声はそれぞれエネルギーに満ち溢れ、ときに怒気を含むものであったり、まさに生き様!でした。
女性リーダーとして、誰もが語ることが想像以上にあり、取材をする私たちも大いに語り、取材時間はいつだってオーバー。でもそれは、みんな、真摯に仕事、社会に立ち向かっている証拠。
これだ、伝えたいことは!少し光が見えてきた2021年、冬でした。
理由3:有名人じゃなく、やっぱり半径5mにいる身近な女性リーダーを応援することが“女性活躍”、さらにその先の”誰もが活躍”につながると本気で思う。
そんななか、20〜30代の女性の約7割が管理職になりたくない、約6割がリーダーになりたくない、と考えているというデータ(※1)を見つけました。
出典:博報堂キャリジョ研 「女性のキャリア意識調査」 (2021年6月)
そうか……。そりゃそうで、人の思いはそれぞれ。
だけどもしかしたら、女性リーダー(管理職)に対して誤解されていることもあるんじゃないか?
そんな思いも生まれ、いっそう私たちは女性リーダーたちをたずね、生き様を知りたくなりました。
結局、私たちが何をやっていくか。メインコンテンツは女性リーダーたちが仕事において誰もがぶつかるコミュニケーションの壁を、どうやって乗り越えたか?を聞き出すことにしました。
そこに彼女たちの価値観や倫理観、志からスキルまで、そのすべてが詰まっていると思ったからです。
強く生きるその様を取材することで、私たち自身も毎回エネルギーをもらっています。
そんな力をどんどん伝播していったら、みんながモヤモヤしている女性活躍の件だって、いい方に向かうに決まっている。
言わずもがな、日本はジェンダーギャップ後進国。政府が掲げる“女性活躍推進”を掲げて、企業も両立支援のサポートを行っています。女性リーダーをサポートするための情報はたくさんあり、成功者のノウハウなどもいっぱい。でも、その多くは自分とかけ離れた、キラキラした(もしくはバリバリとした)リーダー像ということが多く、一層、「私にはリーダー職はムリ」と感じさせているようにも思います。
方向性が定まり、進むべき道が見えてきた2022年、初春でした。
私たちが届けたいのは、とび抜けた才能を持つ自分とはかけ離れた女性リーダーの声ではなく、悩んだり失敗したりしながらも、ワクワクしながら仕事をしている、身近で等身大の女性リーダーたちの話。
すいすい泳いでいるように見えるかもしれないけれど、プールの水面下では足を必死にばたつかせて、前へ前へと進んでいる、そんな彼女たちの声を「F30プロジェクト」では届けていきます。