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1年越しの有観客! 車いすバスケットボールエキシビションマッチで有明アリーナが沸いた

パラサポWEB

その成果も徐々に出ているのではないか。例えば、TEAM BLACKの川上はスターティング5に名を連ね、勝負がかかった第4ピリオドも出場。川上から藤本や鳥海に出したボールが得点に結びつくなど、ポイントとなるシーンでかかわっており、今後も注目したい選手だ。

試合は、第1ピリオド20対16、第2ピリオド33対28と前半はTEAM WHITEがリード。しかし、第3ピリオドで42対41とTEAM BLACKが1点差に迫ると、第4ピリオドはゲーム序盤で逆転しTEAM WHITEを突き放しにかかる。その後はコートのあちこちで選手が転倒するほど激しいプレーの応酬で、まさに意地の張り合いだ。一時期、TEAM WHITEは7点差まで差を広げられたが、ゴール下に張っている古澤がシュートを決めたり、香西がここぞという場面でフリースローを3本沈めたりして、3点差に迫る。残り40秒を切ってからファールゲームを仕掛けたあたりは、1年前の金メダルマッチを彷彿とさせた。ただし、最後の最後で、高いシュート率を誇る藤本に対してファールしたのは誤算だったか。フリースロー1本を難なく決められ、ゲームオーバー。56対62でTEAM BLACKの勝利となった。

会場の応援に押されて熱戦を繰り広げた男子日本代表。「(会場の雰囲気は)東京とはまったく違った。香西と『お互いの声がまったく聞こえないね』と話したほど大きな音で応援いただいて、力になった」(川原)、「スタッフ、運営、ファンの方を含めて会場全体で試合を作り上げられたことがうれしかった」(鳥海)と感慨深げに語った。

試合後はコートを一周。1年越しで実現した有観客試合に、赤石竜我ら東京大会代表選手は感激した様子だった

東京大会の結果を原動力に

なお、女子日本代表はスペイン代表と戦い、47対60で敗戦したものの、11月の世界選手権へ向けての選手選考や戦術の確認を兼ねており、次につながる一戦となった。

新体勢で強化を図る女子日本代表。強豪との試合で課題を洗い出した

この日、初めてパラスポーツを生観戦した人も多かったようで、「1年前(の銀メダルという結果)があったからこそ」(鳥海)でもあるだろう。この熱気を次につなげていくには、日本代表として結果を出すことも必要だ。
「パリは東京以上のいい色のメダルを穫れるようにがんばっていく」(川原)という新生日本代表にこれからも期待したい。

IPCのアンドリュー・パーソンズ会長も来日し、セレモニーに登壇した

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なお、この日は、パラ応援大使のLittle Glee Monster、東京パラリンピックの開会式で「片翼の小さな飛行機」を演じた和合由依さん、そしてIPC特別親善大使の稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さんも出演。東京2020大会のマスコットミライトワ・ソメイティとともに会場を大いに盛り上げた。

第2部のオープニングパフォーマンスに登場した和合由依さん

元日本代表で根木慎志さんは、人気YouTuberのFischer’s(フィッシャーズ)とともに、小学2年生から高校生までのジュニアメンバーと競技デモンストレーションを実施。「都内の学校の子どもたちがたくさん来場してくれて、同じ年代を含む多様な人たちが車いすバスケをやっている姿を見てもらうことができた。東京大会の素晴らしさを改めて感じる機会になったのではないか」と充実感を浮かべた。

YouTuberのFischer’sとデモンストレーションを行った根木慎志さん

text by TEAM A
photo by Sayaka Masumoto

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