
「私の力不足」と頭を下げた香川。写真:時事通信
2014年7月5日。
この日は、香川照之(51)が歌舞伎俳優・市川中車として初めて歌舞伎座の舞台に立つ記念すべき日だった。
通常、歌舞伎役者の妻は、劇場のロビーに立ち後援会やひいき筋の方々にご挨拶をする。しかし、この日のロビーに香川の妻(46)の姿はなかった。代わりに、母である女優の浜木綿子(81)が頭を下げていた――。
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香川といえば、ドラマ『半沢直樹』の敵役・大和田常務役で知られ、人気実力ともにナンバーワンの俳優。
父は二代目市川猿翁(77)、母は前述のとおり浜木綿子。幼いころに両親が離婚し、梨園に背を向けて育つ。
しかし2011年、恩讐を超えて父と和解。2012年6月に歌舞伎俳優・市川中車としてデビューした。それもこれも、長男・政明くん(12)を市川團子(だんこ)として梨園に入れ、将来的に「市川猿之助」を継がせるためだと話題になった。