この試合も1対0で競り勝ったエンジェルスは先手を取る。その口火を切ったのは、リードオフマンとして打席に立った大谷だった。初回の第1打席に相手先発のタイラー・アレクサンダーから左中間へ打球速度109.2マイル(約175.7キロ)の弾丸二塁打をマーク。その後に三塁まで進塁した背番号17は、3番ルイス・レンヒーフォのライト前ヒットの間に悠々と帰還した。
もっとも、米記者ブレント・マグワイア氏が「かなりの当たりだ」と称された大谷のハードヒットがもたらした得点もむなしく、エンジェルスはあっさりと逆転されてしまう。3回までに3点をあげたのだが、先発したリード・デトマーズが6回までに4失点を喫した。
2回の第2打席にライト前ヒットをマークした大谷は、4回の第3打席は見逃し三振と凡退。さらにチームが逆転されて迎えた7回の第4打席には、ファウルチップが右のつま先に直撃する不運に苛まれる。このとき「ウッ!」という声をあげ、苦悶の表情を浮かべた天才ヒッターは痛みの影響もあったのか、力なく空振り三振を喫した。
先発投手が持たずに、打線も要所を締められる。そんな見慣れた“パターン”で終盤に失速していったエンジェルス。最終回も今夏のオールスターに選出された剛腕クローザーのグレゴリー・ソトに危なげなく抑えられ、あっけない幕切れとなった。
構成●THE DIGEST編集部
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