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夏休み終盤、子どもの「心の不調」に親はどう対応すべきか? 精神科専門医に聞く

オトナンサー

田中さん「夏休み終盤、親や周囲の大人ができることはたくさんあります。まずは、夏休みの宿題を終わらせるべく、一緒に計画をたて、最後まで勉強を見てあげること。次に、『外に出るとコロナも熱中症も危険』といった一面的な情報に流されず、きちんと感染対策と熱中症の予防対策をして、子どもと一緒に外に出かけるようにすること。夏休み終盤では『体力づくり』が大切です。適度に運動したら、おなかがすきますし、夜になると眠たくなりますよね。運動量を増やすとともに、早寝早起きの生活を取り戻しましょう。

それから、親から話題を振って、新学期が始まる不安と期待について、話し合うようにしましょう。その際、休み中は明るかった子どもの顔が曇ったり、いらいらして怒り口調になったり、プイッと部屋に閉じこもったりするような様子が見られたら要注意です。

子どもの『学校に行きたくない気持ち』を受け止め、『なんか嫌だよね』『なんか行きたくないよね』などと親身になって会話を続けながら『どうしちゃったのかな?』と声かけをするとよいでしょう。

あるいは、学校に行きたくないとは言わないまでも、夏休み終盤になってネガティブな発言や死にまつわる話題が増えるなど、普段と違った様子が見られたら、ひょっとしたら不調のサインかもしれないと思って、子どもとのコミュニケーションを積極的にとるようにしてください。

何よりも、親子の対話を続けることが大事です」

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Q.普段と違った様子が見られたとき、受診を検討すべき目安を教えてください。診療科はどこがいいのでしょうか。

田中さん「もし親子の対話をきっかけにして、クラスメートとの関係悪化、教師とのトラブル、いじめ、学習の遅れなどの悩み事、困り事の話題が出てきたら、親子であれこれ対応を考えつつ、受診を検討するタイミングかもしれません。

親子でよく話し合ううちに、『それはとてもつらいね』『悩みが深そうだね』『一度、専門の先生に相談してみようか』ということになれば、児童・思春期を専門とする精神科、小児科などのクリニックを探してください」

Q.クリニックでは一般に、どのような治療、カウンセリングをするのでしょうか。

田中さん「医師による診療では、一般に、子どもが悩み事、困り事を自分の言葉で表現することを助け、一緒に『どうしていったらよいのか』について相談していきます。必要に応じて、補助的に投薬が行われることがありますが、抗不安薬、抗うつ薬などがいきなり処方されることはありません。

残念ながら薬の話ばかりをする医師に当たってしまった場合、そこに通い続けるのは賛成できません。きちんと紹介状(正式には診療情報提供書と言います)を書いてもらって、別のクリニックや病院に移ったほうが賢明でしょう」

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