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この夏、私たちを夢中にさせた「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」キャストまとめ!過去出演作もあわせてチェック

MOVIE WALKER PRESS

韓国ケーブルテレビENAとNetflixで配信中のドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」(以下「ウ・ヨンウ」)の勢いが止まらない。自閉症スペクトラム障害を持つ弁護士ウ・ヨンウの奮闘をユーモアと温かみで描き、社会へ静かな一石を投じるストーリーが大きな反響を呼び、ENAが今年4月に設立した新興ケーブルテレビチャンネルにもかかわらず着実に高視聴率を獲得。11日に放送された第14話では、14.6%をたたき出した。また、Netflixが集計した8月第1週(1~7日)の非英語テレビ部門でも1位を記録し、これで1位獲得は通算4回目となる。ドラマのフォロワーは一般人に留まらず、『ベイビー・ブローカー』(上映中)のイ・ジュヨンはパク・ウンビンのInstagramに熱烈なコメントを投稿するほどだ。

韓国ドラマ史において記憶と記録に残るであろう本作の人気には、役柄に真摯に向き合い、個性豊かなキャラクターを演じた俳優陣も大きく貢献している。「ウ・ヨンウ」の大ヒットで知名度を格段に上げたことはたしかだが、実は皆ドラマや映画などでしっかりと役をこなしながら演技を積んできた役者ばかりで、本作が最高におもしろくなった理由もうなずけるものがある。

■ウ・ヨンウ:パク・ウンビン

自閉症スペクトラム障害の弁護士。ソウル大学法学部およびロースクールを首席で卒業するほどの秀才だったが、障害を理由にどの弁護士事務所からも採用されなかったところ、法務法人ハンバダに就職が決まる。回転ドアやペットボトルの栓開け、大きな音や環境の変化が苦手で、いつも決まった行動を好む。海苔巻きとクジラが大好き。同僚のイ・ジュノとの出逢いで不慣れな恋愛に一歩踏み出そうとするが、障害のある自分が彼を幸せにできるのか、不安に揺れている。

子役から演技経験を積んできたパク・ウンビンだが、自閉症スペクトラム障害の弁護士という役を引き受けるまでに1年を要するほど、慎重さと覚悟をもって本作に臨んだ。9月3日には、待望の初ファンミーティングが韓国で開催され、ハ・ジョンウと共演した『ボストン1947(原題)』の公開も控えている。「ウ・ヨンウ」で演技者としての資質とスター性を証明した彼女は、今後韓国芸能界を牽引する一人になるに違いない。

■イ・ジュノ:カン・テオ

ハンバダ訟務チームの職員。スマートで優しい、女性スタッフの人気者。入社早々に回転ドアでつまずいていたウ・ヨンウを助けて親しくなる。クジラについてマシンガントークを繰り広げる彼女に当初は圧倒されながらも、徐々に恋心を抱いていく。自分がジュノを好きかどうか、触ってみて確かめたいと言うウ・ヨンウにささやいた「触れないとわからないなんて、寂しいな…」というセリフで視聴者をときめかせ、“国民的寂しがり男子”の愛称でも呼ばれるようになった。

俳優グループ「5urprise」のメンバーとしてウェブドラマでデビューしたカン・テオ。その後、「ノクドゥ伝~花に降る月明り~」では、主演2人の恋のライバル役を好演しKBS演技大賞の新人賞を受賞するなど、地に足のついた演技を見せてきた。イ・ジュノというキャラクターを演じるにあたって「私の役はリアクションがとても豊かで、目や表情で感情を表現することが多いんです。彼の感情を過不足なく伝えたいと思い、現場で監督と何度も話し合いました」と明かしている。最近では、豪雨被害の被災者へ寄付金を送るなど、プライベートでも好青年ぶりを発揮した。
■トン・グラミ:チュ・ヒョニョン

「ウ・ヨンウ」の登場人物のなかで、ファーストシーンから強烈にインパクトを放った、ファンキーなトン・グラミ。大親友ウ・ヨンウと交わす「ウ TO THE ヨン TO THE ウ」「トン TO THE グ TO THE ラミ」のオリジナル挨拶は、BTSのRMも真似するほどメジャーになっている。ウ・ヨンウとは、高校時代、彼女がいじめに遭っていたところを教室で大暴れして救って以来の仲だ。ジュノのウ・ヨンウへの気持ちにいち早く気づいて盛り上げようとしたり、ウ・ヨンウが恋に悩んでいる時はアドバイスをしたりと常に理解者でいてくれる。ちなみに“동그라미(トングラミ)”とは、韓国語で“丸”の意味だ。

チュ・ヒョニョンが注目を浴びたのは、昨年放送された韓国のコント番組「SNL KOREAリブート」への出演。緊張で声を震わせながら取材をする新人チュ記者でお茶の間を沸かせ、今年の百想芸術大賞でテレビ部門女性芸能賞を受賞している。

■チョン・ミョンソク:カン・ギヨン

ハンバダのベテラン弁護士。障害への偏見からか、当初はウ・ヨンウの採用に反対だったが、彼女のひらめきに脱帽すると、自身の過ちを認めて謝罪する。ウ・ヨンウたち新人弁護士を的確にリードし、暖かく見守る姿に「理想の上司」と好感を抱く視聴者は多く、ファン層を拡大している。

名バイプレーヤーとして活躍してきたカン・ギヨン。チョ・ジョンソクとユナ(少女時代)のサバイバルパニックムービー『EXIT』(18)や、キム・レウォンとコン・ヒョジンのラブストーリー『最も普通の恋愛』(19)が記憶に新しい。「ベテラン弁護士の役を説得力を持って演じられるかどうかが一番心配でした」と、法律用語への苦労を明かしているが、絶妙な間や仕草で笑いを誘い、本作でコメディの役割を果たしたのがカン・ギヨンだ。また、彼のセリフにはアドリブが多いというのも驚く。深夜、問題解決の糸口がひらめいて電話をしてきたウ・ヨンウに呆れて言った「みんな寝ている時間だろう。鳥も子羊もミョンソクも」といった名ゼリフは、すべてカン・ギヨンが思いついたものだったという。撮影のオフショットを見ていても、彼の笑顔にキャストたちが集まっている印象がある。ドラマの内外で、「ウ・ヨンウ」の支柱となっていたようだ。
■チェ・スヨン:ハ・ユンギョン

ウ・ヨンウとソウル大のロースクール同期で、ハンバダの弁護士であるチェ・スヨン。常にトップの成績だったウ・ヨンウに複雑な思いを感じていたが、日常生活ではいつもウ・ヨンウの助けになっていた。その姿勢はハンバダでも変わらない。ジュノへひそかに好意を抱いていたが、彼のウ・ヨンウへの気持ちを知ると潔く諦めて応援する側になったり、クォン・ミヌから不正採用と言われたウ・ヨンウに対し「あなたの成績でどこにも採用されないことが差別よ!」とかばうなど、彼女の味方でいようとする正義感に満ちた女性だ。そんなスヨンを、ウ・ヨンウも「春の日差しのよう」と慕っている。

ハ・ユンギョンはピョン・ヨハン主演の映画『ソーシャルフォビア』(15)でデビューし、ドラマ「賢い医師生活」の神経外科の医師役を演じ韓国ドラマ界で頭角を現した。『ギョンアの娘』(22)では、サイバー性犯罪の被害者という難役を繊細に演じ、作品も全州国際映画祭で2冠に輝くなど高い評価を受けた。

■クォン・ミヌ:チュ・ジョンヒョク

“腹黒策士”のあだ名でおなじみ、ウ・ヨンウと同じくハンバダの新人弁護士クォン・ミヌ。「自閉症スペクトラム障害のウ・ヨンウは過大に評価されていて、自分たち健常者は差別を受けている」という歪んだ思い込みから、あらゆる卑怯な嫌がらせをする。

“悪役”としての登場ではあるが、クォン・ミヌに扮したチュ・ジョンヒョクが「ほかの人物とは違って自分の役にはリアリティがあり、どうすれば職場にいる普通の人のように見えるか悩んだ」と役作りを語るように、クォン・ミヌの屈折した劣等感はどこか他人とは思えない。あまりの意地悪さにSNSが炎上したり、「演技がとても上手でいつも腹が立つ」とファンから言われるのは、独立映画で培ったチュ・ジョンヒョクのスキルが遺憾なく発揮されている証拠だろう。終盤になり、これまでの腹黒ぶりから弁護士として成長を感じさせる姿を見せたり、急速にチェ・ソヨンとのロマンスも動き出すなど、クォン・ミヌのストーリーも見逃せない。

現地時間8日にはユ・インシク監督、パク・ウンビン、ハ・ユンギョン、チュ・ジョンヒョクがバリ島へプライベート旅行に出発した(残念ながら入隊を控えたカン・テオと、新型コロナウイルス陽性が確認されたカン・ギヨンは不参加となってしまった)。「ウ・ヨンウ」の俳優陣はドラマのなかで最高のアンサンブルを見せているが、こうして普段からとても仲が良いのも、ファンには嬉しいところだ。また今回、バリ島旅行に合わせて製作会社であるStudioGenieが製作陣と俳優たちへ労いと感謝を込めて“黄金のクジラ”も用意されたという。

この夏、私たちの心を独占した「ウ・ヨンウ」も、名残惜しいことに次回配信が最終回。登場人物たちのドラマがどんな結末を迎えるのか、この目にしっかり焼き付けたい。

文/荒井 南
 
   

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