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「国の人々が規律に従わない…」困り果てた王に孔子が伝えた秘訣とは

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※本記事は、日本自動ドア株式会社・吉原二郎氏の書籍『孔子に学ぶ「五常の教え」』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。

【前回の記事を読む】勇気は害である…孔子が弟子に語った「6つの教訓」とは?

仁の心

孔子の教えは、たくさんの人々に伝えられ、毎日のように弟子が増ふえていきました。そして、ついに三千人になりました。孔子は、三千人の弟子たちと、議論し、旅を続けながら、仁の本質について語りました。

「人にとって仁の心は目に見えないものです。しかし、たとえば私たちの生活を支えている水や火といった目に見えるものよりも、その価値ははるかに重要なのです。

水がなくては、私たちは喉が渇いて生きていけません。そして火がなくては、寒い冬を乗り越えることはできないし、温かい食事を作ることもできません。しかし、水や火は、私たちの生活を支えてくれる反面、同時に、私たちに害を及ぼしたりもします。たとえば、水は洪水をもたらしたり、川や海で遊んで泳いでいるときに、溺れてしまったりします。

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火は、火災を引き起こしたりして、人が死んでしまったりもします。水や火は、その上手な使い方を身につけたとしても、災害をもたらしたりします。

しかし仁の心を身につけようと努力して、死んだ人はいないのです」

孔子の一行が、旅を終えて、故郷である魯(ろ)の国に到着した時、その知らせを聞いた魯の国の王様は、すぐに孔子に会いたいと申され、使いを出しました。孔子の教えはますます広く伝つたわっており、王様は孔子が帰国するのを首を長くして待っていたのでした。

孔子は、故郷に到着してすぐに、地元の人々の様子をつぶさに見てまわりました。そして気がついたことがありました。人々は以前と比べて警戒心が強くなっており、見知らぬ人とは、かかわらないような他人行儀な雰囲気を感じたのでした。どうやら、泥棒などの犯罪も多くなっているようでした。

孔子は王様からの招待を快く受けて、王様に会いに行きました。王様は、孔子に会うと、ぜひ聞きたいことがあると申され、

「我が国の人々は、なかなか言うことを聞いてくれないし、法律も守ってくれない。泥棒などの犯罪者も増えている。いったいどうしたら人々は、規律正しくなり、法律を守ってくれるようになるのだろうか」

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