『ちむどんどん』写真提供＝NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』（NHK総合）第91話では、暢子（黒島結菜）が独立開業に向けて本格的に動き出した。そんな彼女を密かに心配する房子（原田美枝子）が起こした行動が反響を呼んでいる。
和彦（宮沢氷魚）との結婚式で、「沖縄料理のお店を開きます」とみんなに宣言した暢子。それぞれの場所に戻った家族に手紙で驚かせたことを謝罪するとともに、自身の近況を報告する。その中には、「オーナーは独立に賛成してくれています。特にアドバイスはくれないのですが」という言葉があった。
しかし、実は房子も暢子を気にかけていたのだ。オーナー室でイタリア修行時代の話で田良島（山中崇）と盛り上がっている最中に暢子が入室してくるや否や、突然話題を転換。あたかも田良島に経営の秘訣を話しているかのように見せかけ、さりげなく暢子にアドバイスするのだった。
暢子がメモをしていると、「何盗み聞きしてんの。お行儀悪い。さっさと仕事に戻りなさい」とすっとぼける房子。田良島は房子の意図を掴み、ニヤケが止まらない。
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そんな不器用ながらも、暢子の独立を応援する房子の親心が見えたこのシーンに、視聴者からは「房子さんのツンデレ極まれり」「田良島さんの表情もとてもよかった」「何気にこのコンビ好き」などの反響があった。
房子について、演じる原田美枝子はインタビューで「房子は内心、フォンターナを継いでほしいと思っているけど、そこも言わない。寂しいくせに反対の態度をとるんです」と語っている（※）。第91話では、そんな房子の気持ちを汲んで、二ツ橋（髙嶋政伸）が「オーナーの気持ちも考えてください」と暢子に苦言を呈す場面もあった。
第19週のタイトルは「愛と旅立ちのモーウイ」。娘のように大切に思っている暢子の旅立ちを寂しさもありながら、海よりも深い愛情とともに送り出す房子の背中を見届けたい。
■参照
※ https://news.mynavi.jp/article/20220813-mieko_harada/
（苫とり子）
