top_line

【 最新ニュースをアプリでサクサク読むなら! 】

新日本プロレスVS全日本プロレス「仁義なき」50年闘争史【14】「格闘技世界一」猪木へ挑戦者が殺到!

アサ芸Biz

 8月29日にネバダ州レイクタホのサハラ・タホ・ホテルで開催されたNWA総会では、世界各国のプロモーターから非難が集中。猪木はブラジル遠征を理由に欠席し、新間と通訳のケン田島の2人が代理で出席したが、オレゴン州の有力プロモーターのドン・オーエンが「みんなで500ドルずつ出し合って、ミスター猪木に黄金のナイフをプレゼントしよう」と提案して、暗に切腹を迫るなど、新日本と猪木に対する風当たりは強かったという。

 また、アリ戦によって猪木がNWF世界ヘビー級王者を名乗っていたことが発覚して問題視された。NWAは世界王者を1人しか認めておらず、馬場が保持するPWFヘビー級王座もNWA傘下になると同時に世界の2文字を外した経緯があるからだ。

 ロード・ブレアースPWF会長が異議を申し立て、全日本のジョー樋口がNWF世界戦のポスターを日本から持参。それをヒロ・マツダが訳し、事実が確認されたことでNWF王座から世界の2文字が外された。

 こうしてアリ戦によって大きなダメージを受けた猪木だが、その一方では世界中で知られる存在になったために「アリと引き分けた猪木を倒したい」と世界各地から挑戦者が殺到。同年10月9日の韓国・大邱でのパク・ソンナン戦は、激怒した猪木がパクの目に指を入れるという凄惨な試合になった。さらに12月12日のパキスタン・カラチのナショナル・スタジアムでは7万人の大観衆の前で現地の英雄アクラム・ペールワンの左肩を脱臼させるなど〝キラー猪木〟の伝説が生まれた。アリ戦で汚名を着せられた猪木は、人気回復のためにも絶対に負けるわけにはいかなかったのだ。

小佐野景浩(おさの・かげひろ)元「週刊ゴング編集長」として数多くの団体・選手を取材・執筆。テレビなどコメンテーターとしても活躍。著書に「プロレス秘史」(徳間書店)がある。

広告の後にも続きます

【写真ギャラリー】大きなサイズで見る

  • 1
  • 2

TOPICS

ジャンル