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第91代四番の巨人・中田翔が絶好調 他球団から「日本ハム時代とは別人」と驚きの声が

週刊ベースボールONLINE

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厄介なスキのない打者に



四番に座り好調な打撃を見せる中田

 巨人・中田翔が絶好調だ。

 打撃不振の岡本和真に代わり、8月11日の中日戦(バンテリン)で移籍後初の四番に座ると、初回二死三塁の好機で先制の中前適時打。この一打が決勝打になった。12日の広島戦(マツダ広島)でも1点勝ち越した直後の3回一死一塁で大瀬良大地のカットボールを振り抜き、点差を広げる14号左越え2ランを放つなど猛打賞の活躍。13日の同戦でも初回一死三塁から追加点となる左前適時打と止まらない。マルチ安打で打率.299まで上昇。今季は2度目のファーム降格となった6月6日時点で打率.215、5本塁打、20打点だったが、6月17日に一軍昇格すると2カ月も経たず打率3割に迫っている。

 他球団のスコアラーは「復活という言葉はちょっと違うと思います。日本ハム時代と別人のように変わった。不動の四番で3度の打点王を獲得するなど勝負強かったが、もっと振り回していたので確実性が高いわけではなかった。今の中田はバットを短く持ってセンターから右に打とうという意識が見られる。パワーはある選手なのできっちりコンタクトすれば打球は飛んでいく。スキのない打者になって厄介ですよ」と警戒を強める。

 確かに一過性の好調ではなく、打撃のコツをつかんだように感じる。7月は16試合出場で月間打率.373、5本塁打、9打点。8月も9試合出場で打率.441、2本塁打、6打点とセンターを中心に安打を打ち続け、本塁打も積み重ねている。不調時に見られる強引さがなくなり、力みの取れたスイングで打撃スタイルがガラッと変わった。

 バットを小指一本短く持った姿勢がプライドをかなぐり捨てた証なのかもしれない。移籍2年目の今季は打撃の状態がなかなか上がらず、6月は若手成長株の増田陸に一塁のレギュラーを明け渡してベンチを温める機会が増えた。だが、7月17日の広島戦(東京ドーム)から3試合連続アーチ、3試合連続猛打賞の固め打ちで一気に上昇気流に乗った。

張本氏の懸念を振り払う


 張本勲氏は6月下旬に週刊ベースボールのコラムで、中田についてこう言及している。

「誤解を恐れずに言えば、このままだと中田はあと2年ぐらいしか持たない。とにかくステップから修正し、自分に合った正しい打撃フォームを身につけることだ。そのためにはまず聞く耳を持つことだ。『俺はこれで成績を残してきた』『今さら打撃フォームなど変えることはできない』『変えて打てる保証はない。ますます打てなくなるのではないか』。そういう考えを捨てることだ」


新しい打撃スタイルで今後、どこまで成績を伸ばすか

「1から、いや0からやり直すつもりならまだ十分に間に合うし、あと10年はできる。相手投手だって打たせまいと必死に投げ込んでくる。甘い球は、そうは来ない。その一球をとらえるには、それ相応の技術が必要なのだ。今のでたらめな打撃フォームではバランスを崩されて終わりだ。たまには一発も出るかもしれない。しかしそれは投手の失投、打って当然のボールだろう」

「こうしたことを理解した上で、欠点を見つめ直し、もう一度、正しい自分の打撃フォームを作り上げることができれば、毎年40本塁打以上は必ず打てる。私の言うことを信じてバッティングを修正し、進化させてもらいたい。楽をするのは引退してからでいいから、今は少しの時間も惜しんで必死にバットを振り続けることだ」

 張本氏の助言どおり、ファームで打撃の土台から作り直したのだろう。今後のさらなる活躍が楽しみだ。

写真=BBM

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