有村架純と中村倫也がW主演するドラマ「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)の第5話が8月12日に放送された。今回持ち込まれた相談は庭木のご近所トラブル。そんななか、羽男(中村)が石子(有村)へ見せた、さりげない優しさが視聴者の心をつかみ、5週連続のTwitterトレンド入りを果たした。(以下、ネタバレがあります)
■石子と羽男がご近所トラブルを解決
同作は、東大卒パラリーガルの“石子”こと石田硝子と、1回で司法試験に合格した高卒の弁護士の“羽男”こと羽根岡佳男コンビが、誰にでも起こりうる珍トラブルに挑むリーガル・エンターテインメント。
「アンナチュラル」(2018年)や「MIU404」(2020年)、「最愛」(2021年、すべてTBS系)とヒット作を生み出してきたプロデューサー・新井順子氏と演出・塚原あゆ子氏、そして二人と初タッグを組む脚本家の西田征史氏が手掛ける完全オリジナルドラマだ。
“石羽コンビ”の最初の依頼人で、2人の事務所でアルバイトをすることになった大庭蒼生役で赤楚衛二、そば店店員で石子に惚れている塩崎啓介役でおいでやす小田、潮法律事務所の所長で、石子の父・潮綿郎役でさだまさしが出演する。
第5話は、啓介の叔父・重野(中村梅雀)と隣人・万寿江(風吹ジュン)の庭木を発端にしたご近所トラブルの相談を受けた石子と羽男。石子たちはその裏にあった熟年の恋に気付き、悩みを解決するという展開だった。
■体調がすぐれない石子を見抜いていた羽男
これまで、調査には石子を伴ってきた羽男。しかし、今回は途中で石子に「出しゃばりすぎじゃない?君、パラリーガル。俺の方針に従ってくれないと」と言い、事務所内で作業をするように指示した。
それでも羽男が代わりに大庭に依頼した調査を石子は手伝っていたのだが、羽男はそれも禁じることに。石子は「どうか相棒として、そばにいさせてください」と言うが、「やだ!」と返す羽男。
“相棒”となった2人の突然の不和…かと思いきや、そうではなかった。実は、羽男は石子の体調がすぐれなかったことに気付いていたのだ。「それで休めって言ったって、あなた聞かないでしょ」と言う羽男。
石子の性格を考えたうえでの指示だったのだ。卵巣嚢腫の疑いがあった石子は検査に行っており、治療すれば問題ないと明らかにし、「お心遣い感謝いたします」と言って、涙を見せた。
そのとき、石子は「ちょっと変わりましたね、先生」とつぶやき、「はっ?あ、髪とか服とか?別にこのほうが楽でいいかなと思って」と返したが、石子の思いは羽男の内面にあったのではないだろうか。
■「口に出さない優しさ」にキュン!
万寿江が重野のことを「何も口に出さない優しさが心地よくって…」と語ったが、それは羽男にも重なる。
タイトルが5週連続でTwitterのトレンド入りする反響となるなか、そんな羽男の不器用な優しさにキュンとする視聴者が続出。「グッときた」「羽男の直接的じゃない優しさに石子がこらえてたシーンで泣いた」「不器用な気遣いは嫌いじゃないです」といった声が寄せられた。
そして、本作では石子に優しさを向けている人物がもう一人。大庭だ。
2人で調査をしているときにお腹の痛みで動けなくなった石子を背負ったり、診察を終えた石子にカイロを用意していたり。大庭の優しさはストレート。そんな大庭は、ラストで石子に告白した。
大庭に告白したら鼻を触ってサインを出すと知らされている羽男は、その告白シーンより前に偶然大庭が鼻を触ってしまったとき、「どっち?どっち?どっち?どっち?ねっ、ちょうだい!」と返事を知りたがって浮足立つ様子だった。
不器用でいてさりげない優しさだけでなく、そんな姿にも愛おしさが増す羽男の“相棒”の答えにも、視聴者の期待が高まっている。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
中村倫也“羽男”が見せる不器用な優しさ…「グッときた」「泣いた」とときめく視聴者続出<石子と羽男>
2022年8月14日