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迫りくる恐怖に鳥肌が止まらない!スイッチで遊べる和風ホラーゲーム特集─怨霊・日本人形・怪談話など

インサイド

お盆とは祖先や亡くなった人の魂を祀る一連の行事であり、日本独自の文化です。そのため和のイメージが強く、こけし・黒髪の女性・幽霊と一緒にしばしばホラーゲームの題材となります。真夜中にイヤホンをつけ、薄暗くした部屋でプレイしたなら臨場感二倍増し。本当の恐怖が体験できるでしょう。

今回は、そんな背筋が凍り付くような和風ホラーゲーム特有の恐怖をお届けします。この記事を見た後、鏡を見てはいけませんよ。

『死印』
『死印』はまだ携帯電話も普及していない1990年代の東京を舞台に、体に発現すると記憶を失っていく「シルシ」と、その原因である怪異に立ち向かっていく心霊ホラーアドベンチャーゲームです。作中グロテスクな描写も多いですが、どこか寂しさと美しさを感じさせるようなイラストに心ひかれた方もいるのではないでしょうか。

ゲームシステムはDRPG風の探索要素をくわえた、テキストアドベンチャー形式を採用。主人公と同じシルシが刻まれた「印人」のなかからパートナーをひとり選び、騒動の発端と思われる心霊スポットを一人称視点で捜索していきます。ライトで背景の怪しいポイントに合わせながら「見る」「探る」のコマンドを使ってアイテムや重要な情報を入手していくのですが、場所によっては見つかりづらいものもあるため、最初のうちは少し戸惑うかもしれません。

また、探索中に発生する本作特有のシステム「デッドリーチョイス」は、いくつもの選択肢の中から制限時間内に正しいものを選ぶ必要があり、時間切れになるとゲームオーバー。入手したアイテムの説明文を見ていればわかるものから瞬間的な計算、一部においては一般教養が試され、幅広い分野でプレイヤーを追い詰めていきます。

敵からひたすら逃げるホラーゲームが多いなか、本作では仲間と協力して戦闘するシーンが各章ごとに用意されています。所持品を適切に使って限られたターン内で怪異を退けるのですが、基本的に間違った道具を使用すると即ゲームオーバーと結構シビア。プレイヤーが1回行動するたびに怪異は1段ずつ階段を登って近づいてくるので、徐々に迫りくる恐怖に冷汗が流れます。

ちらほら凄惨な描写のイラストが挿入されるので、苦手な方にはおすすめしにくいですが、独自のシステムやエンディング後の追加ストーリーなど、全体的に高水準でまとまっています。心霊スポットで肝試しが疑似体験できるので暑い夏にピッタリの作品といえるでしょう。


『アパシー 鳴神学園七不思議』
『アパシー 鳴神学園七不思議』は、2022年8月4日(木)に発売されたばかりの新作ホラーアドベンチャーゲームです。シリーズの歴史は長く、作品名は異なりますがスーパーファミコンで発売された『学校であった怖い話』が原点とされています。莫大な数の分岐と文章量に裏付けされた世界観が人気となり、知っている方も多いのではないでしょうか。

ホラーのジャンルはいわゆる怪談もの。プレイヤーは新聞部の新人「坂上修一」となり、学校新聞の特集のため6人の語り部より怖い話を聞いていきます。全体を通して音とテキストだけで物語が進むノベルゲーム形式を採用しているため、いわば選択肢を選んで遊べる小説といった趣き。語り部のストーリーに合わせて挿絵が表示されるのですが、その情景はプレイヤー想像力を掻き立てる不気味なものばかりです。さらに、場面にあった音楽とゲームのステータスを物語に全振りしたような文章と合わせて、プレイヤーの心をぐいぐいと引き込むに違いありません。

語り手から話を聞く順番や、選ぶ選択肢によってエンディングが変わるマルチエンディングを採用しており、その数はなんと500種類以上。1周クリアしただけでは到底遊びきれないほどの大ボリュームです。作中で語られる話も怪談ものを中心にしっかり怖いものになっており、プレイした後に思い出してジワジワくる恐怖が楽しめます。

ゲームの性質上、具体的な内容は追及できませんがニンテンドースイッチで配信されている体験版では全15種類のエンディングがプレイできるため、作品の雰囲気をつかむにはもってこいなのではないでしょうか。遊びだしたらきりがないノベルゲームならではの没入感に浸りたい方におすすめです。


『夕鬼』
子どものころ誰もが一度は遊んだかくれんぼや鬼ごっこ。『夕鬼』はそれらの遊びと日本人形や目玉の化け物など、日本独特のホラーを融合させた一人称サバイバルホラーゲームです。そんな中、プレイヤーは夕焼けが差し込む学校や古い日本家屋、病院を舞台に異世界へ連れ去られてしまった少女となり、美しくもノスタルジックな世界を冒険していきます。

本作のゲーム性は前半と後半で大きく変化します。前半はかくれんぼのような物静かなパートで、各所に配置されている敵に見つからないように息を殺し、そろりそろりと脱出に必要なキーアイテムを捜索していきます。後半になるとアイテムを取られて狂暴化した敵から逃げながら身を守り、記憶を頼りにもと来た道を戻る鬼ごっこになります。

主人公はか弱い少女のため反撃する力はなく、できることは息をひそめてやり過ごすか、ロッカーやベッドの下に隠れて視界から逃れることだけです。敵によっては目が見えない、耳が聞こえないなどの特性があるため、それらを見極めてなんとか逃げ切りましょう。時には追いかけられながら走り抜けることも大事かもしれませんね。

ビジュアルにインパクトのある本作ですが、プレイヤーを急に驚かせるようなビックリ演出はほとんどなく、「見つからないかな?追いつかれないかな?」という追いかけっこホラーゲーム独特の緊張感が楽しめます。数回敵に捕まったら即死する仕様上、何回もゲームオーバーになりますがセーブポイントが多めに設置されているので、作業感が少なくテンポが良いのも嬉しいところです。

まさに古き良き日本を題材とした和風ホラーゲームですが全体のボリュームも5時間前後とちょうどよく、ホラー好きならよりおすすめできる作品です。また、本編クリア後には隠された裏ルートが出現するという噂も。気になった方は実際にプレイして確かめてみてください。


『零 ~濡鴉ノ巫女~』
濡れるほど強くなる!?『零 ~濡鴉ノ巫女~』はシリーズおなじみの怨霊を封じ込めるカメラ「射影機」を片手に、3人の主人公が水をテーマとした奇怪な習わしや事件の謎に迫るアクションホラーアドベンチャーです。ひたすら逃げまどうホラーゲームとは異なり、敵に立ち向かって倒していくシステムなので、よりスタイリッシュな作品を楽しみたい方にはおすすめです。

本作最大の特徴といえばやはり射影機を使った戦闘シーン。目に見えないものを写しだし失くした手がかりを入手できるこのカメラは、怨霊に向かって撮影することでダメージを与え消滅させられます。ただし連続での撮影はできず一枚撮ったら次の写真まで少し待つ必要があります。怨霊の弱点となる「霊片」を複数画角に収めて撮るとダメージがあがったり、近くで撮影するとカウンター攻撃である「フェイタルフレーム」が発動したりと、アクション面が充実しているのも魅力のひとつですね。

また、主人公が水に関連するものに触れることで「濡れメーター」が上昇し、敵の出現率が上がるなどのデメリットと引き換えに、射影機による攻撃が強くなるといったメリットを得られます。

ここまでゲームシステムについて触れてきましたが、肝心のホラー部分もしっかり怖いです。人に恐怖心を抱かせるような怨霊が数多く登場し、その霊と通じる人間の苦悩が描かれているので、まるで“見える人”の経験を追体験できるような作品です。気になる点として操作性があまりスムーズではないことが挙げられますが、その上手く動かせない歯がゆさが逆にプレイヤーの焦燥感を煽り、スパイスとなって物語を盛り上げてくれます。

さまざまなプラットフォームで発売されている本作ですが、ニンテンドースイッチ版なら本体のジャイロ機能を生かして本当に写真撮影しているかのような体験ができます。ビジュアルも美しく、比較的とっつきやすいのでホラーゲーム初心者の方におすすめしたい作品です。


『夜廻三』
『夜廻三』は名もなき幼い主人公が自身にかけられた呪いを解くために、思い出を探して不気味なお化けが潜む夜の街を探索する夜道探索アクションゲームです。

「夜廻」シリーズは過去に2作品が発売されていますが、それぞれ主人公やストーリーが異なるのでどこからプレイしても楽しめると思います。ただし、前作を知っているとニヤリとできるファンサービス要素が用意されているので、より深く世界観を知りたい人は初代からプレイするのがいいかもしれません。

デフォルメされた可愛らしいキャラクターが印象的な本作は、その雰囲気や怖さも一級品です。懐中電灯を手に街中を探索する場面ではのですが照らされている場所以外はとても薄暗く、どこか田舎を感じる風景とシリアスなストーリーがマッチしていて素晴らしいです。

ホラーのジャンルはいわゆる音量ビックリ系。歩いていたら突然お化けがやってきて主人公の心音がなり始めます。意識外から急に来る怖さは言わずもがなですよね。戦って勝つみたいなことはできないので、やり過ごしたり逃げたりしてなんとかあしらいましょう。「すでに自分の後ろにお化けがいるのではないか」と思わせるようなハラハラ感がたまりませんね。

迫りくるお化けから逃れるために主人公には「目をつぶる」という選択肢が残されています。目をつぶると視界内に入っていたとしてもこちらを見失い、逃げるチャンスが生まれるのです。しかしお化けが消えたわけではないので、うっかり目を反らしぶつかってしまうと大変なことになってしまうでしょう。懐中電灯で視界が制限される中、気配を頼りにすり抜けていくスリルが楽しめますね。

ホラー要素だけでなく道端に落ちているものも多く、収集物のコンプリート要素も楽しめる本作。ネタバレのため物語に触れることはできませんが、プレイ後には考察がはかどる深いストーリーとなっています。前作をプレイ済みの方は特に要チェックです。



今回はお盆特集ということで、ニンテンドースイッチで遊べる和風ホラーゲームを5つ紹介しました。恐ろしくも背筋が凍り付くような感覚が心地いい同ジャンルは、まさに今の季節にピッタリのゲームです。ひとくちにホラーといっても怖がらせ方やゲームシステムは多種多様なので、自身が面白そうだと感じた作品をチョイスしてこの夏を乗り切りましょう。

 
   

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