缶詰の開封と調理は屋外で実施予定。危険が伴う開封作業は町会のメンバーが行う。参加者たちにはカナッペのようにパンなどの上にシュールストレミングを載せたものを提供しり予定だとして、直接匂いや魚に触れる可能性は少ないという。ただし万が一を考えて、お気に入りの服での来場は控えるよう呼び掛けた。
「シュールストレミングに起因する事故や汚損については、主催者側では責任を負いかねます。ご理解、ご容赦お願いいたします」
奇をてらったものではなく「真面目なイベントにしたい」
ツイッターでは8月3日、イベントを紹介するツイートが投稿され、9日18時までに1万9000件を超えるリツイート、2万件を超える「いいね」が寄せられる大きな反響を呼んだ。
こうした反響への受け止めについて、町会は次のように述べる。
「大変多くの方にお問合せと参加希望をいただき心より感謝申し上げます。正直、ここまで反響の大きなイベントになるとは想像しておりませんでしたが、当町会のチャレンジングな取り組みに関心を抱いていただき大変嬉しいです。
一方で、SNS 上では、奇を衒ったイベントというご理解をされている方も散見されます。しかしながら、小滝町会としては、このイベントもあくまで外国人講師を招いた民族料理教室のような異文化理解促進イベントの延長線上にあるものと考えております。できる限り多くの方に関心を持っていただき、匂いや文化の違いから、私たち全員がつい抱いてしまう偏見や思い込みに正面から向き合い、それを克服することで、世界の広さや社会の多様性、人類の叡智の深さを知る真面目なイベントにしたいと考えています」
イベントに大きな関心が寄せられたことを受け、町会は公式ツイッターアカウントを開設。英語と日本語で告知を行っている。
8日には整理券の配布予定を公開した。20日9時には先着150人、15時には先着50人の整理券を配る。1人または1団体1枚のみで、ゴミ箱は設置しないため「完食」するよう呼び掛けている。また完食できなかった場合に備えて、食品保存袋などの密閉容器を持参することも推奨した。
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講演やディスカッションで紹介するシュールストレミングや北欧食に関する資料は、希望者にメールで提供予定。子供たちの自由研究や、家族や友人でSDGsについて理解を深める機会にしてもらいたいと意気込んだ。