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【甲子園5日目のプロ注目選手たち】多士済々の大阪桐蔭でも松尾はやはり圧倒的。明秀日立の二枚看板も上々<SLUGGER>

THE DIGEST

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【甲子園5日目のプロ注目選手たち】多士済々の大阪桐蔭でも松尾はやはり圧倒的。明秀日立の二枚看板も上々<SLUGGER>

 いよいよ開幕した第104回全国高校野球選手権大会。大会5日目に登場したプロ注目の選手たちの活躍ぶりを振り返る。

●松尾汐恩(大阪桐蔭3年・捕手):4打席4打数3安打2打点

 今大会で最注目の大型捕手が松尾だ。マークが厳しいなかでも3安打2打点とさすがの活躍を見せたが、特に大きかったのが3点をリードされた3回裏に反撃の口火を切るライト前のタイムリーだろう。最初のスイングではスライダーを引っかけてファウルとなったが、打席の中でしっかり修正できるところに対応力の高さが感じられる。

 続く第3打席では140キロのストレートを完璧に弾き返してセンター前に運び、速いボールに力負けしないことも示した。守備では2.00秒を切れば強肩と言われるイニング間のセカンド送球で1.77秒を2度マーク。これはプロでもトップクラスの数字である。走塁面でも積極的に次の塁を狙う姿勢が印象的で、走攻守すべてにおいて高い能力を示した。
 ●海老根優大(大阪桐蔭3年・外野手):4打席2打数1安打1本塁打1打点1死球

 1点を追う6回の第3打席で値千金の同点ソロをレフトスタンドに運び、さすがのパワーを見せた。少し上半身の力に頼るスイングになることがあるのは課題だが、ヘッドスピードは抜群で、思い切りの良さも光る。体格の良さがそのまま打撃にも生かされている印象だ。

 また、守備と走塁も高レベルで、シートノックでの返球は観客席からもどよめきが起こり、2回には盗塁もマーク。身体のサイズと高い運動能力を兼ね備えており、プロでも強打のセンターになれる可能性を秘めた素材である。

●川原嗣貴(大阪桐蔭3年・投手):8回 被安打8 3失点(自責点3) 6奪三振 3四球

 3回にツーランを浴びるなど序盤で3失点と苦しんだが、中盤以降は立ち直り、しっかり試合を作った。ゆったりとしたモーションで下半身の粘りがあり、楽に腕を振って140キロ台中盤のスピードをマークする。大型だが身体の使い方が上手く、全体的なバランスも安定している。

 少し厳しいコースを狙いすぎてカウントを悪くし、ストレートが甘くなったところを捉えられたのは課題だが、中盤からは緩急も使うことができていた。スケールの大きい大型右腕だけに、高く評価している球団も多いはずだ。
 ●石川ケニー(明秀日立3年・外野手兼投手):【投球】2回2/3 被安打2 1失点(自責点1) 4奪三振 4四球 【打撃】:3打席3打数0安打1四球

 強打の外野手だが、投手としての能力も高い。この日は先発マウンドに上がり、3回途中で制球を乱して降板したものの、1回は三者連続三振と見事な投球を見せている。バランスの良いフォームで躍動感も申し分なく、最速142キロをマークしたストレートと縦のスライダーは一級品だ。

 一方、打者としてはノーヒットに終わったが、第2打席のセンターフライは相手の超ファインプレーに阻まれたもので、鋭い振り出しも目立った。野手としての評価になりそうだが、投手としての能力も捨てがたい存在である。
 ●猪俣駿太(明秀日立3年・投手):6回1/3 被安打4 0失点 5奪三振 0四死球

 石川が制球を崩し、3回途中の2死満塁の場面でライトからマウンドに上がったが、このピンチを最少失点で切り抜けると、4回以降は無失点の好投でチームを逆転勝利に導いた。

 センバツと比べて明らかに体重移動のスピードと腕の振りの鋭さが増し、ストレートの最速は145キロをマーク。長いリーチで上から腕が振れ、ボールの角度も申し分ない。決め球のフォークも少し制球は不安定だったがブレーキがあり、度々空振りを奪った。春から夏にかけての成長が著しいだけに、次戦以降のピッチングにも注目だ。

文●西尾典文

【著者プロフィール】
にしお・のりふみ。1979年、愛知県生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。アマチュア野球を中心に年間400試合以上を取材。2017年からはスカイAのドラフト中継で解説も務め、noteでの「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも多くの選手やデータを発信している。

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