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借金最大16から「奇跡の逆転優勝」へ、阪神の投打のキーマンは

週刊ベースボールONLINE

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 阪神が借金最大16のどん底からはい上がっている。開幕ダッシュにつまずき春先は最下位に低迷したが、前半戦で借金を完済して8月10日時点で貯金2。首位・ヤクルトと8.5ゲーム差とその背中はまだ遠いが、ハイペースで白星を重ねている。「奇跡の逆転優勝」に向け、投打のキーマンたちの活躍は不可欠だ。
※成績は8月10日現在

安定感抜群のエース



阪神・青柳晃洋

※青柳晃洋
今季成績 17試合登板、12勝1敗、防御率1.39
通算成績 117試合登板、50勝35敗、防御率2.75

 この右腕が投げれば負けない。黒星はわずか1つのみ。5月6日の中日戦(バンテリン)で喫したが、このときも9回まで無失点に抑えている。17試合登板で13試合が2失点以下と抜群の安定感を誇り、先発が6回まで自責点3以内のクォリティースタート(QS)率は94.1%。4完投はリーグトップだ。

 絶対的エースの存在は心強い。阪神OBで野球評論家の岡田彰布氏は週刊ベースボールのコラムで青柳と同様に右の変則フォームで活躍した小林繁氏を引き合いに出し、「コバさん同様、目を見張るスピードボールがあるわけではない。しかし青柳の球にはパワーがある。相手のバットを押し込むだけの力があり、そしてツーシームが素晴らしい。コバさんのシンカーのように、この球でアウトを取っていく。青柳が投げれば、打線が多く点を取るというサイクルもいい。青柳がみんなに慕われているからなんだろう。これからどこまで成績を伸ばしていくか。チームの逆襲は、この変則エースにかかっていると言ってもいい」と分析している。投手タイトル総ナメにする可能性も十分にある。

成長の跡を感じさせる2年目



阪神・佐藤輝明

※佐藤輝明
今季成績 104試合出場、打率.265、16本塁打、60打点、8盗塁
通算成績 230試合出場、打率.251、40本塁打、124打点、14盗塁

 2年目の今季は5月7日の中日戦(バンテリン)から四番に座っている。今月7日の広島戦(マツダ広島)で8回に中前適時打を放ち、球団史上初の新人から2年連続60打点をクリアした。新人の昨年は球団史上最多の24本塁打と長打力を見せた一方で、相手球団に対策された後半はリーグワーストの59打席連続無安打とスランプに。ファーム降格を味わうなど浮き沈みが激しかった。

 対応能力を高めた今年は打撃不振の時期が短く、成長の跡を感じさせる。五番を打つ大山悠輔が新型コロナウイルスに陽性判定で戦線離脱したためマークは厳しくなるが、ここで四番の真価が問われる。ヤクルトの四番・村上宗隆がド派手な活躍でチームを牽引しているが、佐藤も潜在能力の高さでは決して負けていない。及第点をつけられる活躍を見せているが、爆発的に打ち続ければチームはさらに勢いづく。チームの命運を握るキーマンだ。

六番以降で長打力を発揮



阪神・ロドリゲス

※アデルリン・ロドリゲス
今季成績 13試合出場、打率.233、2本塁打、9打点
通算成績 72試合出場、打率.220、8本塁打、34打点

 残している数字以上に貢献度が高い。7月中旬に途中加入すると、勝負強い打撃で下位打線の核になっている。阪神は六番以降が長打力に欠けて迫力不足だったが、ロドリゲスが六、七番に入ったことで破壊力が増した。今月7日の広島戦(マツダ広島)では3点差を追いかける5回二死死一塁で2号左越え2ランを放つと、続くロハス・ジュニアの6号右越えソロで同点に追いつき、終盤に勝ち越して逆転勝利。ロドリゲスの活躍がロハスにも良い刺激になり、相乗効果で打線が活気づいている。

 オリックスでプレーした経験も生きている。強引に振り回すことなく、状況に応じてセンターから逆方向へ安打を放つなど打撃に柔軟性が。チームにもすっかり溶け込み、阪神ファンの間でも救世主として期待は大きい。

三振奪取能力が高い助っ人右腕



阪神・ケラー

※カイル・ケラー
今季成績 16試合登板、0勝2敗1S2H、防御率3.60
通算成績 16試合登板、0勝2敗1S2H、防御率3.60

 信頼を取り戻すため、快投を続けている。守護神として期待された助っ人右腕だったが、3月25日の開幕戦・ヤクルト戦(京セラドーム)で2本のアーチを被弾して3失点で救援失敗。同月29日の広島戦(マツダ広島)でも1回を投げ切れず2失点で2敗目を喫し、ファームに降格した。「一軍では通用しない」という手厳しい声も聞かれたが、2カ月以上の調整期間を経て6月7日に一軍昇格すると、別人のような投球を見せている。

 春先は走らなかった直球の平均球速が150キロ以上を計測し、スプリットを決め球に使うようになったことで安定感がグッと増した。目下12試合連続無失点中で、今月7日の広島戦(マツダ広島)では9回を三者凡退で締めて来日初セーブを飾った。15回で27奪三振と三振奪取能力が高く、今後はセットアッパー、岩崎優が休養日の抑えでの起用が増えるだろう。鉄壁の救援陣も夏場で疲労がたまってきた。ケラーの復調は大きなプラスアルファだ。

写真=BBM

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