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100秒=1,000円で脳波を買い取る? クリエイター集団Konelが「脳波買取センター」を開いた理由

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 その横のスペースではスタッフが買い取った脳波の値付けを行っている。寸劇のような雰囲気で、スタッフの様子をみることができる。ちなみに、値付けの基準は企業秘密とのこと。

 奥には、脳波の展示スペースが用意されている。ひときわ巨大な作品は、9歳の子どもの脳波から作られた絵画。1時間もの間、ひとつのことを考えてもらうという挑戦をしてもらったという。

 買い取られた脳波絵画をリアルタイムで見ることができるモニタも設置されていたほか、 購入のためのスペースも設置。自分の脳波絵画がどう仕上がるか知ることができる。意外とでこぼことした触感がある絵画となっているのも楽しい。

 自分の脳波を持って帰りたいという人のために、700円でレプリカの販売も行っている。トレーシングペーパーにプリントされた作品は、また本作品とは違う魅力を持つ作品に。

 そして会場の出入り口にあるのは、自動販売機。これは「現実へ戻る装置」として設置しているとのこと。買い取ってもらった脳波のお金で、ジュースを買うのも一興だ。

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・実際に脳波を買い取ってもらった

 また実際に脳波の買い取りも体験してみた。脳波を測定&買い取りを行うのはこちらの機械。中心のディスプレイに情報を入力して、脳波を100秒間読み取ってもらう。

 脳波を読み取るのは、ヘアバンドのような機械。これを頭に付け、目を閉じて設定した内容について考えるだけという簡単な作業だ。筆者は趣味の「KOMAINU」を考える項目として設定。意外と長く、同じことを考え続けることの難しさを体感した。

 100秒が終わり、バンドを戻すとレシートと共に100円玉が10枚、機械から排出される。これで脳波の買い取りが完了。そしてサイト上には早速買い取られた脳波絵画がアップロードされていた。ちなみに、線の濃い薄いで良し悪しはないそうだ。

・なぜ脳波を買い取るのか?

 現代アートながら、意識して敷居を低くしたという今回の展示は、「脳波を売る」という変わった体験をしようという目的でアートに馴染みがない人でも訪れやすいのがメリットだ。いくつも生体情報があるなか、「よりプライベートな情報」であり、同じことを考えても変化していく脳波は、一度でコレというものにならない、変わり続ける点が魅力だ。

 しかし、なぜ「買取センター」なのか。出光氏は「お金は、だれでも同じ尺度の価値がある。だからこそ買い取りという体験を通して、価値について考えるきっかけに」と話していた。

 自分の脳波がアートに変わる。そんな新しい体験を通して、生体データの在り方を見つめ直したい。

(文・取材=ミノシマタカコ)

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