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戦慄かなの×かてぃ、悪魔のキッスがTikTokチャート首位に 中毒性の高いフックに多種多様な動画投稿で人気急上昇中

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悪魔のキッス(戦慄かなの&かてぃ)「悪魔のキッス」

参照:https://www.billboard-japan.com/charts/detail?a=tiktok&year=2022&month=08&day=08

 Billboard JAPANの「TikTok Weekly Top 20」は、TikTokにおける視聴数のみならず、楽曲がどのように使われて視聴されているのかを示す指標を元に作られたランキング。同チャートの7月6日付のTOP10は以下の通り。

1位:悪魔のキッス(戦慄かなの&かてぃ)「悪魔のキッス」
2位:NAYEON「POP!」
3位:水曜日のカンパネラ「エジソン」
4位:ぼっちぼろまる「おとせサンダー」
5位:クボタカイ「ピアス」
6位:Mrs. GREEN APPLE「ダンスホール」
7位:多部大「You」
8位:なにわ男子「ちゅきちゅきハリケーン」
9位:Perfume「だいじょばない」
10位:WZ Beat「Beat Automotivo Tan Tan Tan Viral」

 今週は、1位を飾った悪魔のキッス(戦慄かなの&かてぃ)の「悪魔のキッス」にスポットをあてる。

(関連:ZOC 香椎かてぃは、キャパシティを超えてどこまでも寄り添う存在に ラディカルなアイドルとしての姿勢を読む

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 悪魔のキッスは、「だいしきゅーだいしゅき」がTikTokで大バズリし、8月上旬現在で同チャートに計16週ランクインを続けているfemme fataleのメンバーでもある戦慄かなのと、ガールズバンド HazeのVo&GtのKATY(かてぃ)が、4月1日のエイプリルフールに結成した1曲限りのユニット。翌日に同曲がデジタルリリースされ、ミュージックビデオも公開した。

 戦慄かなのとかてぃは、元ZOC(現METAMUSE)のメンバーだ。戦慄は、2018年にアイドル活動をスタート。その生い立ちから、育児放棄などに関するウェブサイトを立ち上げ、後に法人を設立し、現在代表理事にもなっている。かてぃも、家族からの暴力に耐えられず家を飛び出し上京。路上生活をしていたこともあるという。現在はタレント、モデル、そしてミュージシャンと様々な顔を持ち、KATY名義で活動中。「悪魔のキッス」の作詞も手掛けている。

 「悪魔のキッス」という曲の魅力は、ひとことでいえば、コントラストの派手さ、である。例えるなら、ぱっきりした原色の、色そのものが発光するような眩しさが感じられるコントラストだ。同曲のボーカルは、戦慄パート、かてぃパート、両者のハモりパート、同ユニゾンパートで構成されている。どのパートも、最初の一音でどちらが歌っているかわかる。ヒップホップ、ダブステップ、テクノなど、目まぐるしく変わるリズムパターンと、緩急ある譜割りが印象的なダンサブルな1曲だ。2人の声質の対比が楽曲に独特のスリリングを加えている。

 戦慄のボーカルは、無垢さを感じる声質を生かし、基本はメロディに丁寧に声をおきにいくアプローチながら、〈ズッキュン〉や最後のフレーズ〈Muuumah♡〉は台詞的に扱い、中毒性の高いフックになっている。2人でハモるパートでは、透明感のあるコーラスを披露。ハスキーな声質と、巻き舌っぽい発音を効果的に使い、荒々しいインパクトを残すかてぃのボーカルを生かしながら、ハモりとユニゾンの違いを明確にしているのは、戦慄のピッチが安定しているからだろう。また、かてぃのボーカルの個性を最も発揮できると思われるシャウトは、意識的に封印しているように思う。あまりロングトーンのない楽曲構成ということもあるが、ユニゾンパートでは出だしの一音から最後の一音まで、しゃくりや、ためといったニュアンスを出していない。両者とも、己の個性とお互いの魅力を熟知したからこそのボーカルアプローチといえるだろう。

 4月2日にリリースされた「悪魔のキッス」だが、7月27日付のTikTokチャートで初登場5位にランクイン。2週目となる今回1位となったのは「だいしきゅーだいしゅき」で戦慄かなのが注目されたこと、さらに夏休みになりTikTokのメインユーザーの閲覧時間と動画撮影の時間が増えたことの相乗効果が一気に出たのではと考察する。〈危険な 悪魔のきす Muuumah♡〉という戦慄かなのが歌うパートの振り付けでバズが起きているが、「悪魔のキッス」というタイトルにちなんで、悪魔のカチューシャをつけるといったコスプレ動画も目立つ。自分の“推し”の投げキッスシーンに重ねるなど、投稿動画にバリエーションも出て来ており、これからさらに広がりそうだ。(伊藤亜希)

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