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『エルヴィス』のオースティン・バトラー、歌唱中にやじられるシーンを撮影後に家で涙

MOVIE WALKER PRESS

『エルヴィス』でいまや最も注目される俳優のひとりになったオースティン・バトラーだが、その道のりは決して容易いものではなかったようだ。

こちらは「VMAN magazine」 のインタビューでバトラーが明かした話として「Page Six」などが報じたもの。「できる限りエルヴィスのパフォーマンスに近づけるため、バズ・ラーマン監督は、同作に関わるすべてのエグゼクティブを、実際にエルヴィスがレコーディングを行ったテネシー州ナッシュビルにあるRCAスタジオBに召集しました。そしてラーマン監督は彼らに、『座ってオースティンのほうを向いてヤジを飛ばしてほしい』と指示した。それで彼らは、僕が歌っている間、僕やスタッフを笑い飛ばした」という。そのおかげで、この映画に一種の狂気をもたらすことができたことを認めたバトラーは、「実際にエルヴィスが最初のステージで、観客からヤジを飛ばされたシーンを撮影した時に、どう感じたかが理解できました。その気持ちが痛いほどわかったから、その夜、家に帰って泣いてしまいました」という。

その一方で、エルヴィスの「ハートブレイク・ホテル」のレコーディングで実際に使われた楽器を使用し、エルヴィスのリードギターを担当していた故スコティ・ムーアとセッションしていたギタリストなど、世界中の最高のミュージシャンとレコーディングを行ったバトラーは緊張の連続だったそうだが、ラーマン監督は「リラックスしてやろう」と言ってくれたとか。

とことん細部にこだわるラーマン監督のメリハリの利いたメソッドで、約5か月のオーディション期間に完璧にすべてを学んだうえで撮影に臨んだバトラー。こういったすべての積み重ねによって、エルヴィスになりきることができたようだ。

文/JUNKO
 
   

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