恋愛リアリティショーのMCを務め、自身の経験に基づく極意をつづった恋愛指南本も話題となったお笑い芸人・NON STYLE井上裕介さん。
だが意外にも、「夜景デートの経験はゼロ」だとか。
そこで、東京カレンダーが東京タワーを間近に望むレストランを予約。心理学に基づくテクニックを実践してもらった。
さて、井上さんの人生初の夜景デートは成功するのか…!?
井上さんのインタビューを、今日と8日(月)の2回に渡ってお届けします!
【前編】
■井上さんが夜景デートで心理学に基づくテクニックを実践!
■【WEB限定】撮影風景のメイキング動画
【01. 誘い方】
2択と口コミを活用して、断る選択肢を与えない
「夜景のきれいなお店に行かない?」というYes/No式の問いかけでは、「NO」を出される可能性は50%。
そこで活用したいのが、NOという選択肢を最初から用意しないダブルバインド効果を活用した誘い方だ。
今回は鮨とフレンチという2択を用意し、相手に決定を委ね、デートを断る隙を与えなかった。
また、口コミや第三者からの情報を加えると、ぐっと説得力と信頼感が増すというウィンザー効果も実践。
事実、デート相手の編集部員・都地は「すごく自然なやりとりでした。最初から夜景というキーワードが入っていなかったので、気軽にOKしやすかったです」とのこと。
【02. 待ち合わせ】
高い場所へともに上がるドキドキ感を活用せよ
今回の舞台となるレストランは、六本木ヒルズ森タワー52階。
待ち合わせを3階エントランスに設定したのは、あの有名な吊り橋効果を期待してのこと。
高所へ向かうと人間の脈拍は自然に上がるため、ドキドキ感が加速。そのドキドキ感を恋愛感情と錯覚しやすくなる。
また、到着して店内で一緒に夜景を見て感激することで「SVR理論」の“刺激(Stimulus)”と“価値(Value)”の効果も得られ、さらに恋愛感情が抱きやすくなるというわけだ。
【03. サプライズ】
ちょっとしたギフトがあれば、今日のデートのつかみは完璧!
最初の情報が後に影響を及ぼすという初頭効果と、最後に提示された情報が印象に残りやすいといわれる新近効果は覚えておくと、いろいろなシーンで有効だ。
デートなら、冒頭で今日は特別な日だと印象づけておきたいところ。
今回は、「来てくれてありがとう」という相手への感謝を込めて、サプライズで花束を用意した。
【04. 席選び】
ほの暗さ、特等席、距離感の3つを押さえて、空間を味方につける
いよいよデート本番。予約の段階で押さえておくべきは、フロアで一番夜景が美しく見える特等席だ。
なぜなら、周囲が羨望の眼差しを向ければ、さらに価値が高まるという希少性の原理が働き、優越感やワクワクも得られるからだ。
そして、基本、ビューが素晴らしい店は、夜景を引き立てるためにほの暗い空間になっている。
暗いと人間の瞳孔は開き、好きな人を見るときと同じ状態に。この暗闇効果が担保されているのは、夜景デートのプラス材料だろう。
着席の際は、お互いの表情が読み取れて、なおかつ手を伸ばせば触れることもできる90度で座ることを意識したい。
【05. 乾杯】
店からのおもてなしが、今宵のデートの特別感を助長する
イスを引くといったエスコートやメニュー選びは、ある程度、お店の人に委ねるのが正解。
これは心理学でいうメタファーを使った役割認識である。
デート相手をもてなしながら、自分ももてなしてもらう。そうすることで、ふたりの時間がより非日常的かつ特別なものへと演出され、満足感が高まるのだ。
【06. メニュー選び】
女性自身に選択させることで、今宵の高評価は確実
自分自身でチョイスしたものは、「良かった」という評価が得やすい。これを心理学では自己選択効果という。
つまり、店を予約する際は、全て決められたコースではなく、メインやデザートを複数種類から選べるようなメニューだと、ポジティブな評価を得やすくなるのだ。
また、「そのチョイス、間違ってなかったね」と口に出し、彼女の選択を肯定することも忘れずに。
【07. 会話】
面白いものを共有し笑い合えば、心の距離が格段に近づく
ユーモア、笑顔、感謝。この高揚感を促す鉄板の3つは、常に押さえておきたい。
特に笑顔を見せ合うことで、本能的に人間関係が強まり、ポジティブな感情が伝わる情動感染も起きる。
また、共感も次のステップに進むためにハズせないキーワード。お互いの共通点を探りながら、「一緒だね」と思えるものを探していく類似性の法則は、今後の関係構築にも大きく影響する。
【08. 別れ際】
お見送りの満面の笑みが、彼女の心をつかんで離さない
人間は、最初と最後の記憶が特に印象に残る。つまり、それぞれが帰路につく直前も、新近効果を最大限生かすべき場面となる。
ここでは、視覚の記憶に鮮明に残るような最高の笑顔で見送るのが正解だ。
【撮影風景の裏側を公開!】
1980年生まれ、大阪府出身。NON STYLEのツッコミ担当。2008年、「M-1グランプリ」チャンピオン。
ABEMAで放送中の『今日、好きになりました。』など多数の番組に出演。
1994年生まれの最年少編集部員。美味しいものを食べることが生きがいで外食頻度は週4以上。
彼氏いない歴が2年を突破し、こじらせつつある。好きなタイプは「年下イケメン」。
【後編】 8/8に公開!
■井上さんが明かしてくれた、リアルなデート事情
■井上裕介さんも唸った、六本木ヒルズのフレンチの魅力
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東京カレンダー最新号では、井上裕介さんのインタビュー全文をお読みいただけます。
夜景デートをはじめて経験してみて、井上さんはぶっちゃけどう思った…?
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デートの成功率が上がる!井上裕介が実践する、女性を口説く極意
2022年8月8日