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ゴスペラーズ、5人の歌が繰り出すエンターテインメント ポジティブなメッセージ溢れた『まだまだいくよ』東京公演

Real Sound

 安岡の一言でふたたび総立ちになったオーディエンスに向けて、ファンキーなグルーヴの「PRINCESS☆HUG」から、ポップなディスコチューン「愛のシューティング・スター」へ。北山がスケート選手ばりの三回転半ステップを鮮やかに決めて拍手を浴びる。一糸乱れぬ振付やダンスでぐいぐい盛り上げる、ブラックミュージックのコーラスグループの伝統を受け継ぐ王道スタイルが実にかっこよく、楽しい。アップテンポで突っ走る「1, 2, 3 for 5」では、5人全員が華麗なダンスステップの切れ味で見せ場を作る。

「夜空に輝くあまたの星の中で、いつもみなさんに見つけてもらえるように、ゴスペラーズという星を輝かせていたいと思います。そしてその光を見た時に、みなさんの心の中に安らぎや元気や喜びが湧いてくえるのであれば、これ以上うれしいことはありません」

 村上の感動的なMCのあとに歌われた「星屑の街」の、どこまでも澄み切ったハーモニー。「ヒカリ」の、背景に無数の星がまたたくドラマチックな演出。そして「あたらしい世界」の、神々しいほどの光に満たされた壮麗なフィナーレ。最後の一秒まで完璧に演出されたエンターテインメントショーの中で、人間の声という最高の楽器の強さとあたたかさを存分に味わわせてくれた時間。これがゴスペラーズの、歌にすべてを捧げた人生という名のショータイムだ。

「こうやってたくさんの方に来ていただくと、お客さんの表情が見たいな、マスクに口とか書いてくれないかなと思います。でも僕もマジックで書いてみたことがあるんですが、お勧めしません。ずっとインクの匂いがします(笑)。いつかマスクが取れる日にまたお会いしましょう」(酒井雄二)

「今日ここに来てくれた方にも、様々な理由で来るのをやめた方にも感謝しています。たくさんの人々が我々のステージを守ってくださるおかげで、今日は最後までつとめることができました。我々は歌い続けていきます。みなさんと共に」(安岡)

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「今は一回のコンサートに行くにも、いろんな気持ちがあると思うんですが、こうやって音楽を楽しむこの空間はどうですか。楽しんでいただけましたか? みなさんからいただいた応援を胸に、ラストまで駆け抜けたいと思います」(村上)

「僕らがいま何を守っているかというと、僕らの未来を守っているんだと思います。それは何かといったら、みんながいつも通りにライブを楽しむこと。その未来でお会いできるのを楽しみにしています」(北山)

「最近は、歓声が起きていないのに聴こえてくるんです。補完したんですね。いつか本当に歓声が聴こえてきたらどうなるのか、楽しみな反面ドキドキします。自分たちの健康を守って、また元気でライブ会場で会いましょう」(黒沢)

 アンコール1曲目「VOXers」からの、5人のメッセージは個性豊かでありながら、希望の未来を信じて疑わないポジティブなもの。歌い続ける決意を込めたラストチューン「BRIDGE」の背後に星空がまたたき、やがて朝日のようなまばゆい光がそれに取って代わる。それは夜明けは必ず来るというメッセージ。すべての音が消え、バンドメンバーと共にステージに並び、手を振る5人におくられる熱い拍手。「まだまだいくよ」を合言葉に、ツアーが終わってもソロ活動やコンサートの予定はまだまだ続く。(宮本英夫)

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