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【ちむどんどん】シベリア抑留すら物語の切り札扱い?賢三の戦争体験が明かされる日は来るのか

asagei MUSE

 戦争体験は決して「錦の御旗」でも「黄門さまの印籠」でもないはず。そんな不満が視聴者から寄せられているようだ。

 8月5日放送のNHK連続テレビ小説ちむどんどん」第85回では、横浜・鶴見の沖縄県人会で会長を務める平良三郎(片岡鶴太郎)が、かつての恋人だった大城房子(原田美枝子)を窮地から救う場面があった。

 東京・銀座でイタリア料理店「アッラ・フォンターナ」を営む房子。元従業員の持ち出した店の権利証が“月島のスッポン”こと権田正造(利重剛)の手に渡り、1000万円で買い取るように要求されてしまう。警察や弁護士も手を焼くほど狡猾な権田に、房子はなす術もない様子だった。

 もはや買い取りもやむなしと観念したのか、権田を店に招いた房子。するとそこに三郎が現れ、権田の手下たちと大立ち回りを演じることに。多勢に無勢で押さえ込まれてしまうものの、三郎の顔を見た権田は顔色を変えて「この店から、手ぇ引く」と宣言したのだった。

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「権田にとって三郎は、戦後のシベリア抑留で世話になっていた大恩人。『平良さんは身体を張って多くの仲間を…私のことも守ってくださいました』と語った権田は、何の条件も付けずに引き上げていきました。これにて一件落着という場面でしたが、この展開に視聴者からは《まさかシベリア抑留が伏線だったなんて》と驚きの声があがっていたのです」(週刊誌記者)

 7月20日放送の第73回では、三郎が「俺は戦後、シベリアに連れていかれました」と、東洋新聞社の田良島デスク(山中崇)に告白する場面があった。また8月4日の第84回ではやはりシベリア抑留について触れ、何年も帰ってこられなかったあいだ、妻の多江(長野里美)がたった一人で家業を守り、県人会や親戚の世話まで見ていたと吐露。「今の俺があるのは全部、多江のおかげ」と妻への感謝を口にしていたのである。

 この流れを聞けば、かつては房子と恋仲だった三郎も、今では見合い結婚をした多江に全面的な信頼を寄せていることが分かろうというもの。むしろなぜ房子を助けようとしたのかが疑問に感じられるほどだ。

「三郎は権田の手下に取り押さえられると『そろそろだなぁ』との言葉を口に。ほとんどの視聴者は県人会仲間が助けに来てくれると思っていたはずです。ところが権利証問題を解決したのは“シベリア抑留”だったのですからビックリ。日本の戦後に影を落とすシベリア抑留という歴史的な大事件を、まるで水戸黄門の御印籠さながらに切り札として扱う展開は、歴史軽視と糾弾されても致し方ないのではないでしょうか」(前出・週刊誌記者)

かつての恋人を強請っている相手が、シベリア抑留時代の部下だったという三郎。トップ画像ともに©NHK

 この調子だと、未だに明かされていない賢三の過去もどう処理されるのか気になってくるところだ。

 ヒロイン比嘉暢子(黒島結菜)の父親で、昭和39年に心臓発作で亡くなった比嘉賢三(大森南朋、トップ画像)は、戦時中に中国大陸に出征していたという。4月12日放送の第2回では、大学教授の青柳史彦(戸次重幸)と戦争体験について語り合いながら「自分も生きている限り、謝り続けないといけないと思っています」との言葉を口にしていた。

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