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【ネタバレ】気づいた?『ジュラシック・ワールド』完結編、1作目への胸熱オマージュ&小ネタ

シネマトゥデイ

至るところに1作目へのオマージュが! – (c) 2022 Universal Studios and Amblin Entertainment. All Rights Reserved.

 1993年公開の映画『ジュラシック・パーク』から約30年にわたって世界中で愛されてきた『ジュラシック』シリーズ。その最新作『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』が劇場で公開中だ。今作は『パーク』『ワールド』とタイトルを変えながら続いてきたシリーズの完結編。『パーク』で活躍した三人のレジェンドが再集結しただけでなく、ファンなら思わずガッツポーズのオマージュや胸熱シーンを盛り込んだ『ジュラシック』愛あふれる作品になっている。(以下、映画のネタバレを含みます)

 ジュラシック・ワールドがあったイスラ・ヌブラルの火山噴火により、島の恐竜たちは世界中へと放たれた。それから4年、バイオエンジニアリングの大手企業バイオシンは、自社の広大な敷地内に恐竜たちが静かに暮らせるサンクチュアリ(保護区)を設立する。

 完結編は、バイオシンに疑念を抱く2つのチームが新たな“パーク”へと向かう物語。一組が主人公オーウェン(クリス・プラット)、ヒロインのクレア(ブライス・ダラス・ハワード)ら『ワールド』のキャラクターたち。もう一組が、古生物学者アラン・グラント博士(サム・ニール)、古植物学者エリー・サトラー博士(ローラ・ダーン)、そして数学者イアン・マルコム博士(ジェフ・ゴールドブラム)と『パーク』で活躍したレジェンドだ。約30年ぶりに揃った三人はすでにシニア世代だが、今作ではそれを感じさせない大活躍を見せつける。注目したいのがそのファッション。グラント博士は中折れ帽にブルーのデニムのシャツ、エリー博士はレンガ色のシャツ、そしてマルコム博士は黒一色と1作目を彷彿させるルックスに、ファンならきっと心くすぐられることだろう。

まさかの再登場を果たしたルイス・ドジスン – (c) 2022 Universal Studios and Amblin Entertainment. All Rights Reserved.

 今作で注目したいもう一人の人物が、バイオシンのCEOルイス・ドジスン。実は彼も『ジュラシック・パーク』にキーマンとして登場していた、いわば準レジェンド枠である。1作目の冒頭、コスタリカのカフェでパークのシステム担当者ネドリーに、胚を収納できるバーバソル社のシェービングクリームの缶を渡した男だ。帽子にサングラスという下手な変装を目にしたネドリーが、大声でこう叫んだのを覚えている人もいるだろう。「みんな、ここにドジスンがいるぞ!」

 原作小説におけるバイオシンは、インジェンのライバル企業として登場し、ドジスンはその社員という設定だった。続編小説「ロスト・ワールド ジュラシック・パーク2」では“悪役”としてドラマに大きく絡んでいたドジスンは、シリーズ最後を飾るにふさわしいキャラクターといえる。

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 そんなドジスンの仕事部屋の棚には、恐竜の化石と共に錆びついた缶が飾られていた。ネドリーが胚を入れたあのシェービングクリーム缶である。1作目の事件当夜、ドジスンはネドリーから缶を受け取るため船着き場で待機していたが、天候悪化のため断念。結局ネドリーは恐竜に襲われ、胚ごと缶は泥に埋もれてしまった。その後ドジスンが回収しに行ったのか、別のルートから入手したのか……映画ではあえて触れられていないが、あれこれと想像を膨らませるのも本作のお楽しみといえよう。

ギガノトサウルスとの対峙シーンにもオマージュあり – (c) 2022 Universal Studios and Amblin Entertainment. All Rights Reserved.

 映画の最大の見せ場はもちろん恐竜たち。今作はシリーズ最多、30種を超える恐竜や古生物が登場する。そんな今作の“悪役”が大型肉食恐竜ギガノトサウルスだ。中盤からわがもの顔でジャングルの中をのし歩き、T-レックスから獲物を奪い取るなど圧倒的な存在感を発揮。新旧キャラクターとの攻防戦では、みんなを救うためにマルコム博士が松明を手に囮になるなど、第1作のT-レックス襲撃シーンが再現された。

 第1作でネドリーを襲ったディロフォサウルスも復帰し、またも容赦なき凶悪ぶりを発揮。最新恐竜事情を反映させた恐竜造形も本シリーズの魅力で、今作では全身を羽毛に覆われたピロラプトルが氷上でオーウェンたちを襲撃した。他にも飛行場でトリケラトプスの子どもを可愛がるエリー博士が、1作目でトリケラトプスの病の原因を探ろうとしていた彼女の姿とリンク。特定の人間を殺すよう訓練されたアトロキラプトルは、『ジュラシック・ワールド』(2015)で言及された恐竜の軍事利用を思い起こさせた。円形の滝を横切るT-レックスの姿がジュラシック・パークのロゴマークそっくりというお遊びを含め、端々にシリーズのオマージュや小ネタが盛りだくさん。そんな作り手の遊び心も本作の見どころだ。

 染色体の制御によってメスしかいない、つまり繁殖できないはずだった恐竜たち。しかし地球上に広がった彼らは環境に適応し、当たり前のように子供を産み育てはじめた。暴走する科学に警鐘を鳴らしてきた本シリーズ。今作では遺伝子操作で生み出された命とどう向き合うべきかを問いかける。「生命は決して押さえ込まれたりしない。どんな危険を冒しても繁殖しようとするのが生命だ」とは、1作目でパークのラボを訪れたマルコム博士のセリフ。それを体現した『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』一番の胸熱ポイントは、シリーズを通し追いかけてきたテーマにアンサーを提示したことなのだ。(文:神武団四郎)

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