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貴重な戦力として迎えられた秋山翔吾。プレーオフ進出に貢献するも…/日本人メジャーの軌跡

週刊ベースボールONLINE

パドレス傘下エルパソを退団して6月広島に入団した秋山翔吾外野手。西武での9年間に1405安打を放ち、2015年には日本プロ野球記録の216安打。FAでメジャー移籍を表明したのが2019年オフだった。年明けの20年1月、レッズと3年総額2100万ドルで契約した。レッズは1882年創設の名門。1975、76年とワールド・シリーズを連覇した「ビッグ・レッド・マシーン」は、圧倒的に強かった。そのレッズで秋山は初めての日本人選手だった。メジャー30球団で最後だった。

コロナ禍に直面した1年目



レッズ時代の秋山翔吾

 秋山を一番に据え、ブリュワーズからFAで獲得したマイク・ムスタカスや、ジョーイ・ボットー、ニック・カステヤーノス、エウヘニオ・スアレスをそろえた打線で、2013年を最後にプレーオフから離れていたレッズにとって、勝負に出るシーズンだった。

 ただ、コロナ禍でスプリングトレーニングが3月に中断。メジャー1年目の秋山には、難しい調整が強いられた。7月にキャンプが再開し、開幕戦は7月24日のタイガース戦。この試合がデビュー戦になった。タイガースの先発が左腕のマシュー・ボイドだったため先発は外れた。出番は4対1とリードした6回二死一、二塁。一番のフィル・アービンの代打に起用され、二番手の右腕ホセ・シスネロに相対した。中前に弾き返して二塁走者を迎え入れた。そのまま左翼の守備に就き、2打数1安打1打点だった。チームは7対1で勝利。開幕戦の勝利の瞬間をグラウンド上で味わうという、最高のスタートを切った。

 ただ、そのまま波に乗れるほどメジャーは甘くない。7月末から8月半ばまで一番を打つが、なかなか打率が上がらず。8月終了時の打率は.196でしかなかった。ところが打順が下がった9月にはリズムをつかむ。中旬からは一番に戻って、9月の月間打率は.318と調子を上げ、翌年への期待を抱かせる働きを見せた。9月はチームも16勝9敗とペースを上げ、プレーオフ進出。貢献することができた。

 60試合制だった1年目は、54試合に出場して打率.245、0本塁打、9打点、7盗塁。左投手が先発のときにはスタメンを外されることが多かった。「出ていない試合をどれだけ少なくするのが課題。必要だと思わせる選手にならないといけない」と反省し、2年目に臨むのだった。 

『週刊ベースボール』2022年8月1日号(7月20日発売)より

文=樋口浩一 写真=Getty Images

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