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「プレーヤーとして続けていきます」開会式先導役の東尾凜さんの将来の夢【夏の甲子園】

週刊ベースボールONLINE


夏の甲子園が8月6日に開幕。開会式の先導役は三田西陵高の主将・東尾凜さんが務めた

 第104回全国高等学校野球選手権大会の開会式が8月6日、阪神甲子園球場で行われた。

 出場49校を先導したのは、今夏の兵庫大会まで三田西陵高の主将を務めた東尾凜さん(3年)だった。

 主催者は今回の人選にあたり、コロナ禍で過ごした3年生部員で、チームを支えた控え部員、記録員、マネジャーにお願いするという方針があった。女子部員の東尾さんは公式戦には出場できないが、主将としてチームをけん引。東尾さんは先導役に決まると「コロナ禍で思いどおりにならず悩み、涙することもありましたが、周りの方々の支えのもと、最後の一瞬まで、全力で野球に取り組むことができました。高校野球に関わるすべての方々の思いを胸に、一歩一歩、大切に先導したいです」と、主催者を通じてコメントしていた。

 9時30分開始。10時11分に退場するまで、甲子園の土をしっかりと踏み締めた。さすがアスリート。背筋をピンと伸ばし、姿勢が抜群であった。

「女子プレーヤーとして入学したときは、甲子園という舞台に立つことは絶対にできない。可能性はゼロパーセントと考えていたので、先導という役割を任されて、甲子園に立てたことはうれしく思います」

 2020年はコロナ禍で大会中止。昨年は一般観客が入場できない中での開催。今夏は3年ぶりの有観客での開会式であった。

「甲子園出場校の先頭に立って先導するので、下を向いてはいけない。観客が多い中で緊張しましたが、堂々と歩けて良かったです」

 三田西陵高は今夏、兵庫大会初戦(2回戦)で葺合高(3対8)に敗退。今夏の甲子園を経て、東尾さんには将来の夢がある。

「大学かクラブチームかは分かりませんが、女子野球でプレーヤーとして続けていきます。最終的には小学校の先生になって、女子、男子に関係なく野球を楽しむことを、子どもたちに伝えていきたい」

 指導者として、スポーツの素晴らしさを教える。東尾さんにとって、甲子園の経験は大きな財産となるはずだ。

 甲子園とは、プレーヤーだけの舞台ではない。

 この日の開会式にはプラカード、吹奏楽団、合唱団、司会者など、多くの高校生が式典に携わった。開会式には49代表校のうち、6校が欠席。感染拡大防止のため急きょ、登録メンバー18人の入場行進ではなく、主将のみの参加となった。行進できなかった全出場校の「思い」を背負って、開会式を過ごした。

文=岡本朋祐 写真=田中慎一郎

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