テラスデートへ恋人を誘い出すなら、港区がいい。
「え、こんな場所に?」と驚く隠れ家テラスが多く、非日常に没入できる良店ばかり…!
そこで今回は、“港区らしい”センスの良さと贅沢さが味わえる、秘密のテラスを備えた人気店を厳選してご紹介しよう。
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※コロナ禍の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。
▽INDEX
1.麻布十番に潜む、1卓限定の贅沢テラス!
2.神谷町が誇る、港区イチのアーバンリゾート
3.気軽に2軒目利用ができる、西麻布の軒先テラス
4.白金台の大人だけが知る、緑豊かな憩いの空間
1.麻布十番に潜む、1卓限定の贅沢テラス!
『クラージュ』
店の前を通っても、まさか垣根の向こうにフレンチのフルコースを楽しめるテラスがあるとは思うまい。
その店『クラージュ』は、オーストリア大使館の向かいという静かな立地に佇む。
1卓限定のテラスに案内されると、頭上には木々の緑と夜空、パラソルが開くテーブル周辺には可憐な花が咲く。
そこでいただけるのは、若手シェフの世界大会に日本代表として出場し、オーストラリア『Brae』でも修業した、古屋聖良さんの繊細な料理。
挨拶代わりに提供される「鴨とトリュフのサンドイッチ」に合わせるのは、店オリジナルのシャンパンだ。
小麦やトリュフの香りに甘美な泡が重なり、肌に感じるは夏の夜風。“フレンチ×テラス”が、都会のファンタジーと感じる瞬間である。
グラマラスなテラスには、世界を知る女性シェフのセンスが相応しい
垣根が程よい高さゆえ、開放感もアリ。シェフが選んだ季節の花が飾られ、赤いクロスが華やぎを与えている。
人通りの少ない道沿いなので落ち着いて食事ができ、個室でデートをしているようなプライベート感が心地いい。
遅い時間ならアラカルト利用もOKだ。
「広島産神石牛のロティ マデラソース」は、環境に配慮した飼育にこだわる『なかやま牧場』のA3雌牛を使用。噛めば肉汁があふれ出す。
「鳥取産琴浦サーモンと夏野菜のテリーヌ」。みずみずしい野菜の食感とサーモンの旨みが好相性。
スペシャリテはロゴ入りサンド!
オーストラリアのオーガニック小麦を使った「かすみ鴨とトリュフのサンドイッチ」。鴨のジュが、深いコクを生み出す。
すべて6品コース(11,000円)より。
ちなみに店内はこんな感じ!
気鋭アーティストの作品が映える洒脱な店内。
港区で人気店を多数手掛けたオーナーが惚れ込んだ物件は、港区の一等地と思えないほど広々として庭も備える。
2.神谷町が誇る、港区イチのアーバンリゾート
『トラピリカ』
「東京エディション虎ノ門」も入る「神谷町トラストタワー」の2階に、今夏本格デビューを果たしたテラスがある。
それは、昨年末に開業したアジアンダイニング『トラピリカ』によるもの。
同店は38階建てのビルの麓にはみ出すように設計され、奥に進むと、お忍び感たっぷりのテラスエリアが設けられている。
リゾート仕様のソファとパラソルがある空間はシンガポールに似た空気感で、見上げれば360度が高層ビル。
エアポケットともいえる穴場で、ビルの狭間に見える空が大都会の夜遊びムードを助長する。
そこでスパイスが鮮やかに香る料理を食べ、ハーブたっぷりのモヒートで喉を潤せば、気分は東南アジアのナイトライフ。
少し暑いくらいの夜が、絶妙にハマるのだ。
店先で目を引くテラスのさらに奥に、長居必至のテラスは存在する
店前にもカフェ風のテラスを用意。店内最奥のテラスは、真横に「神谷町トラストタワー」がそびえ立ち、逆側は人通りのさほどない道なので隠れ家感も抜群。
テラスでもアジア各国の料理すべてをオーダーできるが、中で食事をしてからバー使いするのもオツだ。
チリパウダーやクミン、コリアンダーが効いた「ラムのロースト 8種類のスパイス」2,100円。
激辛を予想させる「辣子鶏 鶏肉の唐辛子和え」1,180円。実際は、朝天唐辛子と花椒の香りを鶏の衣に纏わせた、程よい辛さ。
箸休めの九条ねぎも、お酒のちょうどいいアテに。
〆は名物のカレーで決まり!
下北沢の名店が監修した「下北沢ポニピリカの濃厚海老のスープカレー」1,500円。
15種のスパイスによる複雑な香りと、エビだしの濃厚な旨みが融合。
ちなみに店内はこんな感じ!
内装は教会をイメージして作られている。窓際のアーチが洒脱かつ海外感があり、BGMはハウス中心。
カウンター内ではお酒が次々と作られ、活気も満点だ。
3.気軽に2軒目利用ができる、西麻布の軒先テラス
『K+』
超予約困難なフレンチ『エクアトゥール』の姉妹店である『K+(カゲロウプリュス)』といえば、こちらも連夜賑わいをみせるイタリアン。
きっちり予約する人が多い店だが、実は直前でも行きやすいテラスを備える。
“ビストロ通り”に面した軒先に、営業直前に1卓2席が出現するのだ。
軒先のテーブルは、もともとウェイティングスペースとして使っていた席。近隣の店の予約をとっている常連が早く西麻布に着いた時に、ここで1杯飲むこともあるという。
入口の扉は閉められるが、スタッフがときどき様子を見に来てくれる。
店内はコース前提でアラカルトは22時以降だが、テラスでは最初からアラカルトの注文が可能。しかも、アぺ使いや2軒目利用もOKなのだ。
厳選されたフランスワインをそろえる同店で注視すべきは、グラスシャンパンが特別感のあるマグナムボトルで提供されること。
うにの冷製パスタなど贅を凝らした逸品を食べながらふくよかな泡を飲めば、道ゆく人が羨望の視線を投げ掛けるだろう。
ウェイティング然とした小テーブルで、高級食材を自由気ままに
暑い季節に間違いないのが「一番人気!雲丹をふんだんに使った冷製カルボナーラ」6,980円。
魚介の出汁がうにの濃厚さを引き立て、最後にかける青柚子の皮がいいアクセントに。
マディラワインやポートワインを用いた甘みのあるソースを添えた「最高品質 フランス産シャラン鴨のロースト」4,280円。
「ズワイ蟹のクリームコロッケ タルタルキャビアソース」(2,980円)は、オマール海老からとったアメリケーヌソースと相性抜群。
女心をくすぐる“夜パフェ”も!
季節毎に姿を変える「厳選素材が奏でる フルーツパフェ」1,980円。
「佐藤錦」のさくらんぼを使い、ヨーグルトアイスなどと合わせた。
ちなみに店内はこんな感じ!
『エクアトゥール』のシェフ・小野慶之さんのセンスでまとめられた店内。
アートも飾られた品のある空間で、デートではキッチン前のカウンターが人気。
4.白金台の大人だけが知る、緑豊かな憩いの空間
『LIKE』
日中はセレクトショップの買い物客で賑わうが、緑が一段と濃度を増し、闇と溶け合う日没後。『LIKE』は昼とは異なる大人びた夜の顔をのぞかせる。
店を仕切るのは、『ビストロ ロジウラ』や『PATH』を瞬く間に人気店に押し上げた立役者、原 太一シェフから託された成島亮太さん。
長年、自身が経験を積んだ中華をベースに、原さんの下で学んだフレンチのエッセンスを融合させ、独自のスタイルを確立。デートはもちろん、最近では“町中華”的に使う若い世代も増え、多様な客層が店を彩っている。
窓の向こうに広がるのは、洋館に付随するガーデンの雰囲気を纏ったテラス席。
都心の真ん中にありながらも、取り囲む豊かなグリーンが避暑地を思わせる。
ちょっとしたバカンス気分を味わえる、稀有な空間だ。
お洒落ピープルが人知れず集う、テラスで美食を楽しむ感度高き夜
「蛤と空芯菜の炒め」1,980円。
鶏だしと酒で蒸した蛤と、シャキシャキの空芯菜の食感が小気味いいひと皿。
青柚子と万願寺唐辛子を使った「真鯛のチリソース」3,350円。
自家製の発酵トマトやレモングラスを忍ばせるなど、幾重にも連なる旨みと香りが後を引く。
ちょっとしたツマミも美味!
「ワカモレとフライドポテト」1,210円。
パクチーやディル、クミンなど、複雑に絡み合うハーブとアボカドが抜群の相性を見せる。
センスあるショップが建ち並ぶプラチナ通りの中腹。
1・2階がセレクトショップ『BIOTOP』だけに、普段歩いているぶんには、建物の全貌に目を向けることはない。だが、改めて見てみると、その存在は明らかに異彩を放つ。
特にテラス席は、日中とて秘めたるスポットだ。
ちなみに店内はこんな感じ!
古材をふんだんに配した空間は、温もりに満ちて居心地がいい。
天井が高く、頭上にはガラス窓や巨大なフィラメントランプが吊り下がり、どこか温室のような雰囲気も漂う。
◆
どの一軒も、港区の大人が重宝するとっておきの人気店。
夏の夜のテラスデートを、確実に盛り上げてくれること間違いなし!
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2022年8月5日