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包括連携協定で、世界に「余市のワイン」を発信!北海道余市町×「リーデル・ジャパン」

ワイン王国

近年、国内のみならず世界のワイン愛好家からも良質な日本ワインの産地として注目されている北海道余市町。老舗ワイングラスメーカーの「リーデル・ジャパン」と包括連携協定を結び「余市のワイン」のさらなる進化に向けて相互に協力していく戦略を打ち出した。

日本ワインの銘醸地、Yoichi のさらなる挑戦

北海道西部、積丹(しゃこたん)半島の付け根に位置する余市町は、明治期から果樹栽培と漁業で発展してきた町だ。石狩湾に面し、温かい海流の影響により北海道内でも比較的温暖で、昼夜の寒暖差が大きく、ブドウの生育期間の降水量が少ないことや、安定した積雪がブドウの樹の越冬を助けることから、1980年代よりヴィティス・ヴィニフェラ種の栽培がスタート。現在、道内のワイン用ブドウの半数以上を生産し、町内には15のワイナリーと50軒を超えるワイン用ブドウの栽培農家がある。
「大都市・札幌や、リゾート地のニセコエリアから車で1時間圏内の好立地に、これだけのブドウ産地が広がっていることは余市町のポテンシャルです。国際市場で価値の高いワインで、唯一無二の余市町ブランドを作りたい」と話すのは、余市町長の齊藤啓輔氏。元外務官僚でJSAワインエキスパートの資格を持つワイン愛好家だ。ワインをキーワードとした町の産業振興に力を注ぎ、2022年3月にオーストリア発の老舗グラスメーカー「リーデル・ジャパン」と、自治体として世界初となる包括連携協定を結んだ。

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ワインの作り手の想いを表現するグラスを

余市町とオーストリアを結ぶ品種ツヴァイゲルトレーベ

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 1756年創業のリーデル社は、同じワインでも異なる形状のグラスで飲むと香りや味わいが変わることに着目し、世界で初めてブドウ品種ごとの理想的な形状を開発。ワインの個性や造り手の想いまで再現するグラスとして、ワインの世界に驚きを与えた。
 生産者たちとテイスティングを繰り返し、最適なグラス形状を見つけ出す“ワークショップ”という手法は、日本で本格的なワインの生産黎明期に、苦心しながらワイン専用品種の栽培を手掛けた余市の農家や、北の大地で国際的に注目されるピノ・ノワールのワインを生み出した余市のワイナリーの姿と重なる。
「余市町には大きな可能性を感じる」とリーデル・ジャパン代表取締役のウォルフガング・アンギャル氏も期待を寄せ、余市町のロゴが入ったオリジナルグラスのリリースを予定している。余市町とリーデル・ジャパンの包括連携協定によって、日本ワインの歴史にまた新たな1ページが創られるに違いない。

良質なピノ・ノワールの産地、余市町。その歴史と課題をインタビュー

2022年3月29日、北海道余市町と「リーデル・ジャパン」が包括連携協定を締結した。その記者会見後、余市産ワインの魅力とそのポテンシャルについて、リーデルのウォルフガング・アンギャル社長が、元外交官でワインに造詣が深い齊藤啓輔町長にインタビューした。

余市町長 齊藤啓輔(以下、齊藤):余市町は、かつてはニシン漁、つまり漁業でにぎわった町です。その後、日本初のリンゴの商業栽培が始まり、基本的にリンゴの産地として知られています。「ニッカウヰスキー」もウイスキーができるまでは、アップルジュースをつくって生計をたてていました。「大日本果汁」を縮めた「ニッカ(日果)」が、ニッカウヰスキーの名前の由来です。

リーデル・ジャパン代表取締役社長 ウォルフガング・アンギャル(以下、アンギャル):なるほど!

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