人々のために作られた公共施設には、時折思わぬ「珍客」が訪れることもある。
たとえば広島・尾道市立美術館では、中に入ろうとする黒猫のケンちゃんと警備員さんとの攻防が度々話題に。そして、静岡でも……。

こちらは静岡市にある登呂遺跡についての展示を行う、静岡市立登呂博物館のツイッターアカウント(@torohaku_torobe)が2022年7月21日に投稿した動画のワンシーン。
自動ドアに向かって歩いてきているのは、茶色の猫さん! 堂々した足取りで館内に向かって進んできている。さすがに猫さんなのだから、中に容易く入れないだろう……と思いきや。

自動ドアはすんなり開き、誰に止められることもなく普通に入ってきている。しかも、この猫さんは進入するだけならまだしも、館内で驚きの行動に出た。
「お手本のような来館」

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なんと、自動ドア付近のマットで爪をとぎはじめたのだ。堂々し過ぎじゃないか!
猫さん侵入の瞬間をバッチリ捉えた映像に、ツイッターユーザーからは
「猫でもちゃんと自動ドアって反応するんだな」
「正面から堂々と、お手本のような来館」
「しっかり足の泥を取ってるのが良い」
といった声が寄せられている。
それにしても、猫さんがのびのびし過ぎている気がする。もしかして、常連さんなの?
7月28日、Jタウンネット記者は動画を撮影した静岡市立登呂博物館の学芸員に当時の状況を聞いた。
何度連れだしても、何度も戻ってきて…
動画が撮影されたのは、7月21日のこと。取材に応じた学芸員は1階のホールで作業中、猫さんが中に入ってきたとの情報を聞きつけたという。
「最初に猫を見つけたときは職員がすぐに外に連れ出しました。しかし、猫は外に連れ出された後、職員についてきてまた中に入ってきてしまったのです」(静岡市立登呂博物館の学芸員)