梅雨も終わりを迎え、いよいよ夏本番! 猛暑で体もアソコも夏バテ気味のあなたの精力をジビエが爆上げ⁉ アツい夏を乗り越えるのための精力増強フード・ジビエの効果の有無を性に詳しい医師のアドバイスと共にご紹介!
筆者の知人が、都内の某老舗ジビエ専門店に行った帰り、いまだかつてないほどに勃起し、夜がおおいに盛り上がったという。ジビエに精力増強効果があるというのはよく言われる話だが、果たしてそれは本当なのか!? 泌尿器科医として、福元メンズヘルスクリニックの院長を務める、性の問題に詳しい医師・福元和彦先生に気になるジビエの精力増強効果の有無について伺った。
◆性欲に直結するのは、赤身の肉
近年、専門店なども増え、注目度が高まっているジビエ。野性味に溢れ、パッと見て明らかに良質な肉であることが窺えるジビエの精力増強効果の有無について、福元医師はこう切り出す。
「まず性欲に直結する男性ホルモンには間違いなく赤身の肉がいいんですよ。中でも良質なタンパク質がとれるという意味では、牛などと比較してジビエ肉は特にタンパク質が多い。男性ホルモンにとってはすごくいいのではないかと思いますね。例えば、もも肉や豚ロース、牛のA5ランクといった脂っこい肉を日本人は好む傾向にありますが、鹿、猪、熊などの“筋肉質”な肉は有効です」
やはり、効果は期待できるようだ。それでは、どの世代の男性にも効果を実感できるものなのか……?
「高齢になってくるとそもそもの勃起力が落ちてしまうので実感しづらいかもしれませんが、若い人は感じやすいんじゃないかと。また、バランスが大事なので毎日食べるわけにはいかないとは思いますが、継続して食べることもいいと思います。ただ一つ、医者の観点から言えば、きちんと火を通すなど処理をしていれば大丈夫ですが、鮮度には気をつけていただきたいですね」
ここ最近、鹿肉の刺身の危険性が物議を醸しているだけに、その点だけは要注意だ。
◆玉ねぎやニンニクも効果大
ジビエに関して、ある程度精力増強効果があるということが判明したワケだが、ジビエ以外で精力増強効果を感じられるものについても伺ってみると……。
「昔から言われていますがすごくいいのは、玉ねぎやニンニクですね。これには硫化アリルシステインという物質が含まれていて、男性ホルモンの分泌を促進させる働きがあります。ですので一緒に赤身肉などと摂ると血流が良くなる効果がありますね。肉の臭みをニンニクで消しながら、玉ねぎソースをいっぱいかけて食べると最高だと思います」
肉とネギ類の相性は精力面でバツグンのよう! これなら積極的に摂取できそうだ。
◆肉料理にビールは気をつけろ! 精力に影響大!?
しかしながら、このような食事をとる際には一つ注意点があるという。
「こういった肉料理を食べるときは、お酒も入ってくることが多いと思うんですが、これはあまり良くないですね……お酒を飲むにしても、ビールはなるべく避けた方が良く、なるべく糖質の少ないもの、ハイボールがおすすめです。ビールには、『ホップ』という成分が含まれていて、これは女性ホルモンの原料にもなってるんですよ。だから、男性ホルモンの働きなども抑えてしまうんです。今から暑くなってビールがおいしいくなる季節かと思いますが、精力面での効果を考えるのであれば、できれば控えた方がいいですね。逆に女性ホルモンを増やしたい場合はビールがおすすめです(笑)」
ビール党には少々酷ではあるが、精力に気を遣うのであればハイボールを飲むべし!
ちなみに、精力増強でよく話題に上がる牡蠣に含まれる主な成分は亜鉛。これには勃起力アップに重要な血流を上げる効果はないという。
「牡蠣に多く含まれる亜鉛は主に精子に良いとされるものなので、血流が重要な勃起にはあまり関係ありません。ちなみに成分の話でいうと、やはりアルギニンやシトルリンに血管拡張作用があるので、こういった成分が入っていると、より効果が出やすいですね 即効性を求めないのであれば、亜鉛と同じく精子にも良いといわれるコエンザイムQ10、あとはビタミンB群が入っている食べ物、例えばウナギがおすすめです」
おいしく楽しく「肉」を楽しめるジビエは、健康的に精力をじわじわと上げていくには適しているといえるだろう。日本列島を覆う猛暑で弱り切った下半身を奮い立たせるために、この夏はジビエを試してみるのもアリかもしれない。
取材・文/白石吏希
▼プロフィール
福元和彦氏 福元メンズヘルスケアクリニック 院長。泌尿器科医として活躍する傍ら、TENGAヘルスケアにてTENGAドクターとしても日々患者の性の悩みの解決に取り組む。Twitter:TENGAドクター福元(@fukumenshealth)
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