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菅田将暉、自分の胸で号泣する原田美枝子の頭をよしよし「忘れられない思い出」

MOVIE WALKER PRESS

映画『百花』(9月9日公開)の完成披露舞台挨拶が7月31日にイイノホールで開催され、菅田将暉、原田美枝子、長澤まさみ、永瀬正敏、川村元気監督が登壇。親子役として初共演を果たした菅田と原田が、撮影中の忘れられない瞬間について意気投合した。

映画プロデューサー、脚本家として『告白』(10)、『モテキ』(11)、『君の名は。』(16)などを手掛けてきた川村が、原作、監督、脚本を務めた本作。記憶を失っていく母、葛西百合子(原田)と、彼女に向き合おうとする息子の泉(菅田将暉)による親子の愛を描く。「小説を書くところから始めて、取材を含めると7年くらいかけてようやくここまで辿り着いた」と感慨を明かした川村監督は、「7年の間で、映像の観られ方は急激に変わった。YouTubeで作品が観られたり、配信でいろいろなものが観られるなか、スクリーンに集中して、没入して楽しんでいただけるように作ったつもりです」と本作に込めた想いを語った。

親子役として初共演を果たした菅田と原田。菅田は「原田さんのお芝居、人間力を受けていく日々。贅沢な時間でした」としみじみ。原田も「先日一緒に取材をさせてもらって。大きな人だなと思って、この人と仕事ができてよかった!と思った」と特別な時間を過ごしたという。

そんななか菅田は忘れられないシーンがあるといい、「とあるシーンで、カットがかかった瞬間に僕の胸で原田さんが号泣した。嗚咽が止まらなくなって、制御不能になっている原田さんの頭を、気づいたらなでていた。大先輩の泣きじゃくる姿、こんなにピュアな状態を見せてもらえるんだと思った」と振り返った。原田もその瞬間をよく覚えているそうで、「全然OKが出なくて、本当に大変で。どうしたらいいのかわからないくらい大変だった。最後に監督がOKと言ってくれた時に、涙が止まらなくなった」と述懐。「そうしたら菅田さんが『よしよし、よしよし』って、まるでお母さんが子どもをなだめるようにしてくれて。忘れられない思い出です」と目尻を下げていた。

泉と同じレコード会社で働き、初めての出産を控える泉の妻、葛西香織を演じたのが、長澤。長澤によると「3回目の共演になる」という2人だが、今回が初めての夫婦役となる。長澤は「時間を経て菅田さんを見てきたなかで、初めて会った時よりもすごくたくましくなっていて。この人ならついていけるという風格を感じていました」と夫を演じた菅田を信頼しきり。百合子と泉の親子をつなぐ役割を担っているのが香織という女性となり、菅田は「長澤さん自身の包容力や愛情(が注ぎ込まれている)。現場でも僕がじーっと考えていると話かけてくださった。声をかけてくださることで、距離の近い夫婦を演じられた」と感謝していた。

記憶を描いた本作のテーマにちなみ、キャスト陣が“忘れられない思い出”を発表するひと幕も。菅田は「うちのおばあちゃんが作ってくれるオムライスが大好き。小さいころからずっと食べていましたが、小学校3年生くらいの時に食べすぎて吐いた」と告白。周囲が笑いに包まれるなか、「食べた後に英会話の授業があって。外国人の先生が授業をしている間、ずっと吐きそうだった。授業中にちょっと出ちゃった。『ゲットアウト!』と言われて、外に出て吐いたゲロが忘れられない」と続けたが、いまでも祖母のオムライスが大好きで「自分でも作れるようにレシピを教えてもらった」という。

「菅田さんと初めて共演した日」と切りだした長澤は、「一緒に京都ロケに行って、夕方前に撮影が終わって。キャストのみんなでご飯に行って、その後に一緒にカラオケに行った。楽しかったなあ。忘れられない」とにっこり。すると菅田が「その次の日にラーメンに行った」と思い出を掘り起こし、長澤も「ありましたね!(街の人々に)バレちゃってね」と続き、菅田が「人がわーっと集まってしまって、食べれずに退散した。みんながちょっとへこんでいたら、長澤さんが一発ギャグをやった(笑)」と暴露。長澤が「それダメ!」と制止すると、菅田は「どんなギャグかは言わない。言えない(笑)。でもそのギャグに救われた」と息ぴったりに回想していた。

取材・文/成田おり枝
 
   

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