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介護する父から「お前なんかいらねえ」40代漫画家が語る、理不尽との向き合い方

日刊SPA!

介護する父から「お前なんかいらねえ」40代漫画家が語る、理不尽との向き合い方

 近しい関係だからこそ、些細なことで取り返しのつかない事態にまで発展する家族問題。ここでは、壮絶な介護の日々を綴る漫画家のクロミツさんに話を聞いた。

◆突然降りかかった、ソリが合わない父親の介護

 親の介護は突然やってくる。母の死後、脳腫瘍が発覚した父と同居し、介護疲れで倒れる寸前まで追い詰められた漫画家のクロミツさん(40代)。その怒涛の日々とは。

「親父には昔から『長男なんだからしっかりしろ』ときつく当たられ、ソリが合わなかった。母の死で弱っていた親父と同居したのも『衝突するだろうから面白おかしく漫画にしよう』と思ったからです。でも突然倒れて、笑えない状況になってしまった」

◆「お前なんかいらねえ」と罵られ…

 弟や親戚は遠方に住んでいて、介護できるのはクロミツさんしかいなかったという。

「退院後、親父は後遺症や認知症が重なり、介護は一気にしんどくなりました。早朝に叩き起こされて食事の準備や掃除をする。僕は漫画だけでは食べていけないので配送関係の仕事もしているのですが、帰ったらカーペット一面に汚物がまき散らされていることもあった。掃除しておむつを替えて、風呂に入れて夕飯を食わせて。

 それでも親父からは理不尽に『お前なんかいらねえ』と罵られる。親父より先に俺が体を壊して死ぬな、と本気で思いました」

◆「親父は厄介な存在だし、大切な存在」

 暗闇でもがくクロミツさん。だがゆっくり状況は好転する。

「弟や親戚が介護用語やいろんな介護サービスを調べて、頻繁に教えてくれたんです。でも無知だからこそ、周りのアドバイスを取り入れて、親父の介護を立て直すことができた。親父は厄介な存在だし、大切な存在です。とても一言じゃ語れません」

◆頼れるものや人はどんどん頼る。意地もプライドもクソくらえ

「ただわかったことは、介護は戸惑うことや納得いかないことがたくさん起こる。こっちの都合なんか待っちゃくれない。でも一人で抱え込んだらすぐに潰されます。だから、頼れるものや人はどんどん頼れ。意地もプライドもクソくらえです」

【漫画家・クロミツさん】
父親の介護生活を描いた漫画がTwitterを中心に注目を集める。代表作に『電子書籍と親父の介護』『灰低 生きづらい+グレーゾーン』

取材・文/週刊SPA!編集部

―[[実家がつらい]の深層]―

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