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杉咲花がSFジュブナイルアニメ映画『ぼくらのよあけ』で公開アフレコ「緊張して足が震えました」

MOVIE WALKER PRESS

日本で最も長い歴史を誇るSF賞、星雲賞候補になった今井哲也のSFジュブナイル漫画を劇場アニメーション化した『ぼくらのよあけ』(10月公開)の公開アフレコイベントが都内スタジオで開催され、声優を務める女優の杉咲花が登壇した。

杉咲が演じるのは、明るく活発で、宇宙やロボットが大好きな主人公の少年、沢渡悠真役。公開アフレコされたのは、沢渡家の人工知能搭載家庭用オートボット、ナナコが悠真を起こす朝のワンシーンと、悠真が学校の授業でペットボトルロケットを飛ばすシーンだ。

報道陣を前にした杉咲は「はい!エネルギー満タンです!」「ぶっとべぇぇ!」と元気よく身振り手振りで笑顔を交えながら台詞を披露。無事にアフレコを終えた杉咲は「とても緊張して……足が震えました。表情も動きも決まっているものに対して声を当てる難しさや、キャラクターに気持ちを落とし込むことへのプレッシャーがありました」と意外な心中を告白した。

悠真は、ロボットが大好きな少年なのに、ナナコには反抗的な態度をとってしまうという役どころ。杉咲は悠真役の抜擢について「とても緊張しましたが、主人公の声は重要ですし、それをしっかりと表現できるように頑張らなければという気持ちでいっぱいでした」と初々しい感想を口にした。すでに本編収録は終えており「悠真とナナコとの関係性の変化を演じていくのは難しさもあり、温かい時間でもありました」と手応えを口にした。

人工知能搭載家庭用オートボットのナナコを悠木碧が演じるほか、藤原夏海、岡本信彦、水瀬いのり、戸松遥、朴璐美ら豪華声優陣が出演した本作。杉咲はアフレコ収録時を振り返り「迷うことなく個性的なキャラクターを鮮やかに演じられている皆さんの姿に圧倒されました。導いてくださった感覚もあり、皆さんの声を聴いてそれについていけば大丈夫だと思わせていただきました」と共演した声優陣に感謝しきりだった。

物語の舞台は少し未来の2049年。リアルタイムだと51、2歳になるという杉咲は「緑が増えていたらいい」と自然について語り、自身については「このお仕事を続けていられたらいいですね」とベテラン女優となっているであろう自らの姿に想いを馳せた。

また子ども時代に夢中になったことを聞かれると「遊べる時間は常にドッジボール。鼻血を出しながら熱中していました。誤ってボールが顔面に当たって『ウワー!』となっても楽しくボールを投げたり、逃げたりしていました。泥んこになって遊ぶタイプでした」と笑顔で回想した。

最後に杉咲は10月の公開に向けて「悠真たちが冒険をする姿にハラハラしたり、ジーンときたり、応援したりしながら、最後は思わず自分にとっての大切なものを思い浮かべてしまう。そんな温かい作品です」とアピールし、イベントを締めくくった。

文/山崎伸子
 
   

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