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パク・ソジュン×IU最新作が控えるイ・ビョンホン監督が大抜擢!気鋭の新人監督と挑む「最終兵器アリス」に注目

MOVIE WALKER PRESS

『二十歳』(15)『エクストリーム・ジョブ』(19)などを手掛け、コメディ映画の名手として知られてきたイ・ビョンホン監督が総監督を務めるオリジナルドラマ「最終兵器アリス」が、7月28日よりWatchaにて配信中だ。

幼い頃の体験がトラウマとなり、死への願望を抱きながら無気力に生きる高校生のヨルム(ソン・ゴニ)。不良に殴られた彼は、美少女転校生のキョウル(パク・セワン)に助けられ、反発し合いながらも次第に惹かれ合っていく。しかし、キョウルの正体は特殊スキルを身につけた殺し屋“コードネーム:アリス”だった。キョウルの保護者Mr.バン(キム・ソンオ)も加わり、2人はアリスを執拗に狙う恐怖のサイコキラー、スパイシー(キム・テフン)をはじめとした邪悪な犯罪組織と死闘を繰り広げることになる。本作は、これまでのハイティーンドラマや映画にはない、斬新で多彩なキャラクターが躍動するバイオレンスなスクール・ライフが描かれた、ハードコア・アクション・ロマンスだ。

■韓国映画界随一の脚本センスを持つイ・ビョンホン監督とは?

イ・ビョンホン監督は、『スウィング・キッズ』(18)などのヒット作を生み出したヒットメーカー、カン・ヒョンチョル監督のデビュー作『過速スキャンダル』(08)の脚色として映画界入りした。その後も彼とタッグを組み、脚色とスクリプターを担当した『サニー 永遠の仲間たち』(11)も大ヒットするなど、レベルの高いストーリーラインが評判となっていた。その後、20歳という人生の転機を迎えた3人の若者の恋と友情をめぐるコメディ『二十歳』で、満を持して監督デビューを果たす。2PMのジュノ、キム・ウビン、カン・ハヌルといった人気俳優による演技のアンサンブルと、イ・ビョンホン監督ならではのバランス感覚抜群な演出が見事にマッチし、熱い支持を受けた。

膨大だがテンポのよいセリフ、どんなシーンでも徹底されたユーモアがみられるイ・ビョンホン監督のセンスは、ついに『エクストリーム・ジョブ』(19)で開花することになる。実績を上げられない麻薬捜査班の冴えない面々が、犯罪組織を検挙するためにフライドチキン屋になりすます…というストーリーの奇抜さや、そんなチキン屋が大繁盛してしまうという抱腹絶倒の展開、個性の際立ったキャラクター、胸のすくようなアクションが人々を熱狂させ、韓国では公開から15日で1000万人の観客を動員。最終的には1600万人以上を記録し、韓国映画の興行としては今現在も歴代2位に輝いている。

近年はドラマ「恋愛体質~30歳になれば大丈夫」も手がけ、30代女性のリアルを映し出したことでさらに支持層を広げた。今後は、パク・ソジュンとイ・ジウン(IU)を主演に抜擢し、アスリートとして最大の危機に陥ったサッカー選手が路上生活者たちとワールドカップへ挑む『ドリーム』の公開も控えている。

■イ・ビョンホン監督が太鼓判!気鋭の新人監督がデビュー作に込めた思い

イ・ビョンホン監督によれば、プロデューサーとしてWatchaと新作の話し合いを重ねていた当初、監督の持ち味である小規模のシチュエーション・コメディを構想した。しかし、若干普通過ぎると感じ、新しいアイデアを求めた結果として、新人のソ・ソンウォン監督が挙がったのだという。『サニー 永遠の仲間たち』で演出部にいた2人には、かねてより親交があったのだ。2012年に短編映画を製作した経歴を持つソ・ソンウォン監督も、ちょうど本格的なデビューの準備をしていた。話は一気に進み、ソ・ソンウォン監督が書いた脚本をイ・ビョンホン監督が修正するというプロセスを経て、ドラマは練り上げられていった。「最終兵器アリス」は、殺し屋というアリスの属性ゆえに暴力描写が満載だ。それでもイ・ビョンホン監督曰く、曖昧な妥協をせずソ・ソンウォン監督の意図と判断を尊重することが重要だったそうだ。


100%オリジナルのシナリオを書き上げたソ・ソンウォン監督は、「これまで出てきた映画や地上波ドラマとは違って、ハードコアな10代の物語を描きたかった」と企画の出発点を明かす。ロマンス、アクション、ファンタジーなどいろいろなジャンルが混ざった漫画的なおもしろさを目指して作られた本作は、平凡なハイティーンとは異なるジャンルものとなっている。誰かを殺しながら生きる少女キョウルと、死んだように生きる少年ヨルムという皮肉めいた設定も、ソ・ソンウォン監督の豊かでユニークな想像力の賜物だ。もともと、以前に似たトーンのまったく違う物語のイメージがあり、そこで登場するキャラクターの幼少期を想像したことがきっかけで、キョウルを思いついたそうだ。さらに、正体を隠す彼女と恋に落ちる人物について悩んだうえ、自身も過去の苦痛を秘めている少年ヨルムが誕生した。

イ・ビョンホン監督は「ポジションに関係なく、映画やドラマ産業のなかで、なにかをコンテンツや物語にすることが私の職業であり、与えられたことの一つ」とコメントしている。世界には優れた職業監督が多く存在するが、イ・ビョンホン監督もその一人だろう。彼が俊英として期待されるソ・ソンウォン監督と贈る「最終兵器アリス」。エンタテインメントのオールジャンルを詰め込んだ新感覚のドラマに、ぜひハマってみてはいかがだろうか。

文/荒井 南
 
   

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