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母乳はいつまであげる?「卒乳」「断乳」のベストタイミング【助産師からのアドバイス】

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多くの人が迷うのが、「助産師さんのケアは必要か?」という点です。専門家に乳汁(母乳)を絞りきってもらわないと乳がんになったり、石灰化したりする、と耳にすることがありますが、これはまったく根拠のないことです。

とくに問題を感じなければ、あえて専門家のケアを受けなければいけないということはありません。ただし、授乳の回数や乳汁の量が多い人が急に授乳をやめると、乳汁が溜まって乳腺炎に至る場合があります。

ですから不安を感じる場合や、ケアが必要だと思ったら、もちろん専門家に相談するようにしましょう。

母乳がつくられなくなるしくみ

断乳の道のりとして、体内で乳汁をつくる働きを抑えていく必要があります。

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そもそも乳汁は、授乳の量や回数などに応じてコントロールされています。そして、授乳の頻度が減っていくと、体がもう作らなくていいのだと判断してつくる量を抑えていきます。

そこで、断乳を決めた場合は、乳汁をつくる必要がないことを体に伝えるために、一定期間、乳房内に溜め続けることがポイントです。期間の判断は助産師や専門書によって幅がありますが、一般的に乳房に張りを感じる状態から半日以上溜めたままにすると、乳汁をつくる作用にブレーキがかかり始めるといわれています。

具体的には24時間以上溜めておき、胸が張ってつらいようなら一度搾乳し、また24時間以上を目安にまた絞るというのを繰り返します。すると溜まる速度が遅くなってくるはずですから、さらに期間を空けていくのです。

ちなみに、助産師に搾乳してもらっても、それで完全に出なくなるわけではありません。数ヵ月経って搾乳しても、まだ母乳がにじむというのもよくあることです。また、残った乳汁は基本的に体内に再吸収されてしまいます。

子ども側の「卒乳」にも個人差がある

子どもの側で卒乳していく場合にも、いろいろなパターンがあります。

最もスムーズなのは、離乳食の開始とともに母乳を飲む量が減って、少しずつ止めていくパターンですが、このまま終わっていくのかなとと思ったら、なぜか突然母乳への執着が戻り、回数が増えるという場合もあります。また、何の前兆もなくある日パタッと「もう飲まない」となる場合もあります。どのような状況になるかは子どもによりさまざまです。

一方で、多くの子どもが卒乳の時期を迎える2~4才頃に、子どもの体にはある変化があります。

母乳には乳糖が含まれており、乳児は乳糖を分解する酵素を分泌することで消化吸収をしています。ところが2歳から4歳ぐらいになると、乳糖に対する分解酵素の合成がだんだんと低下してくるのです。

大人でも、体質的に牛乳を飲むとお腹がゴロゴロするという人がいます。これは乳糖分解酵素が少ないことで起こるのですが、子どもの体におこる変化と卒乳の時期が重なるのは、両者につながりがあるからだと考える専門家もいます。

子どもの“乳離れ”をどう受け止める?

母乳育児の終わりがどのような道筋になるかは人それぞれです。100人のお母さんと子供がいたら100通りのストーリーがあるといえます。

それがどのような終わり方になったとしても、振り返った時によかったと思えるような“おっぱい”の卒業になればよいのではないでしょうか。

「計画的断乳」を決めたあるお母さんは、最後の授乳を2時間かけて行ったといいます。「今まで飲んでくれてありがとう。お母さん幸せだったよ」と話しかけながら、ゆっくり過ごしたのだそうです。それはとても幸せな時間だったことでしょう。

子どもの数も少ない昨今ですから、授乳の記念に「授乳フォト」や「母乳ジュエリー」を残す人もいます。母乳育児の終わりをひとつの節目として、思い出を残しておくのも1つの方法かもしれません。

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