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「ちょっと思い出しただけ」 主人公の誕生日に“聖地”高円寺で上映イベント決行!

キネマ旬報WEB


(C)2022『ちょっと思い出しただけ』製作委員会

7月26日、池松壮亮、伊藤沙莉を主演に迎え松居大悟が監督を務めた恋愛劇、「ちょっと思い出しただけ」のBD、DVD発売を記念した特別上映会が本作の“聖地”高円寺で行われた。

本作は主人公の照生(池松壮亮)の誕生日の1日を6年に渡って遡り、その中での移ろいゆく男女の出会いと別れを綴るオリジナルのラブストーリー。照生の誕生日が“7月26日”、そして照生と葉(伊藤沙莉)のふたりが夜の商店街で踊るという本作の中でも印象的なシーンの撮影場所が、“高円寺のガード下”。まさに本作を思い出さずにいられない日、場所で開催されるイベントということで、会場となった「阿佐ヶ谷高円寺高架下空倉庫」にファンが集まった。

折しもコロナウイルスの感染が再び急拡大する中、検温、アルコール消毒、マスク着用、会場内の換気などの対策はしっかりと取った上で開催された本イベントの来場者は、20代から40代の女性が大半を占め、学生や若いカップルもちらほら。作品ファンはもちろんだが、小劇場出身でもある監督の演劇ファンもいるだろうか、白い壁をスクリーン代わりに映し出された本編上映の余韻も冷めやらぬ中、松居大悟監督とプロデューサーの和田大輔氏によるトークイベントは始まった。

来場者の前に登場した監督はまず初めに、この高円寺で7月26日にイベントが開催できたことの嬉しさ、映画館でやるよりももっと味のあることをしたいという思いからこの会場に決めたことを語り出すと、プロデューサーの和田氏は劇中で葉が照生に渡せなかったプレゼントを監督にと、小さな向日葵の花束をサプライズプレゼントとして手渡し監督を驚かせ、会場からは大きな拍手が起きた。

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受け取った監督は、実は劇中で花束を使う予定にはなかったが、前作「君が君で君だ」でもタッグを組んだ和田プロデューサーがセルフオマージュで向日葵を使いたいということで、「ずっとあなただけを見ている」という花言葉の向日葵の花束を葉に持たせたものの、次のシーンのフィナンシェを食べているシーンを先に撮影していたために繋がりがおかしくなってしまうことから、渡さずに捨てるシーンを入れたという撮影裏話を披露。

続けて和田氏が、本作のファンタジア映画祭受賞のお祝いと合わせ、来場者に向けて「今日のこの日が皆さまの人生のちょっとした良い思い出になりますように、帰り道を含めて最後まで楽しんでいただけると幸いです」という池松壮亮からの温かいメッセージを読み上げ、会場は大きな拍手が起きた。

メッセージを聞いた監督は、本イベント前日の7月25日に、カナダの「ファンタジア映画祭」でカメラルシーダ部門最高賞を受賞したことと、日本人の受賞は初めてであることを自ら説明、海外の映画賞の受賞は初めてであり、照生の誕生日の前日に受賞できて良い誕生日プレゼントになったこと、本作で受賞できたことが何より嬉しいと喜びを見せた。


「ファンタジア映画祭」受賞バナー

さらに、東京国際映画祭での観客賞の受賞が、本作の基となった楽曲「ナイトオンザプラネット」を作ったクリープハイプの尾崎世界観の誕生日の前日(11月8日)であったこと、本作の興行収入が2億円を突破したのが伊藤沙莉の誕生日(5月4日)だったことなど、本作の関係者の誕生日に幸運が舞い込むという不思議な縁があることを語り、自身の誕生日の11月2日にも何かあるかもと期待を口にして会場の笑いを誘った。

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