「奪われたらすぐに奪い返せている。藤田(譲瑠チマ)も高い位置にいっているね。(日本)はモチベーションが非常にある。でも……」
――でも?
●「相馬は自信満々ですね!」
「……。まだ点を取ってない!」
――前半の半分を終えて、シュート本数は4対0と上回っています。
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「(ビッグチャンスは)相馬のポストだけですね。押し込んでいる間に点を取らないと、試合展開はどんどん難しくなると思います」
――攻め込んでいますが、韓国のカウンターにも注意したいですね。
「そうですね。韓国はワンチャンスを活かせるチームなので、日本は先にゴールしないと」
――CKから相馬が直接ゴールを狙いました。
「相馬はホームスタジアムで自信満々ですね!」
――カウンターの対応で畠中槙之輔が警告を受けました。こういうピンチに気を付けたいですね。
「危ないけど、日本は勝たないといけないので、リスクも取らないと!」
――前半は0-0で終わりました。試合前に注目選手に挙げていた2人はどうでしたか?
「相馬はイキイキしていますが、たまにイキイキし過ぎていますね。ラストパスをもう少し冷静に出せれば……」
「水沼は少しインパクトが少なかったですね。ボールロストもありましたし……。でもクロスを上げるチャンスがあれば、結果を出せると信じています」
●「日本は完全に波に乗っています!」
――後半も最初から積極的ですね。1分経たずに西村がシュートを放ちました。
「後半の立ち上がりもナイススタートです!」
――日本代表が先制! 藤田が右サイドからクロスを上げ、ファーサイドの相馬が頭で決めました!
「良かったですね! 背が低くても身体を入れて決めました。あと1点欲しいですね」
――完全にフリーだった磐田が外してしまいました。
「残念でした。でも日本に勢いがあります」
――相馬のCKから佐々木翔が決めました!
「セットプレーから点を取りました。凄いですね。相馬のキックも完璧。佐々木も身体を張って決めました。最近本当に強くなっていて、よりたくましくなった気がしますね」
――相馬はこれで1得点1アシストです。
「もっともっとゴールが欲しいけどね」
――3点目! 鮮やかに崩しましたね
「凄すぎる! 日本は完全に波に乗っています!」
●「イライラしてます」「韓国は…」
――町野が足首を踏まれましたが、大丈夫でしょうか。
「当たり前ですが、韓国はイライラしてますね」
――宮市も接触があって倒れています。膝でしょうか。
「立ち上がったけど、どうだろうね」
――そのまま交代になりそうです。軽傷だといいですね。
「痛そうだけど、大したものじゃないかな」
――1点目のゴールを決めた相馬と、アシストした藤田が下がります。2人の活躍はどうでしたか?
「2人とも良かったですね。相馬は大事な結果を残したし、常に積極的だった。藤田はこの舞台で非常にコンファタブルですね。これからも期待したい選手です」
――3-0で日本代表が勝利を収めました。今日の勝因はどこにあったと思いますか?
「チームの姿勢ですね。日本は常にポジティブで、反対に韓国は全然勢いを作れなかった」
――E-1の3試合を通じて、カタールW杯のメンバー入りの可能性を高めた選手はいますか?
「カタールW杯行きの可能性があるのは間違いなく相馬ですね。インパクトのあるサブとして。藤田も可能性があると思う」
――収穫のある3試合になりましたね。日本代表の今後の活躍にも期待しましょう。
▽語り手:ショーン・キャロル
1985年イングランド生まれ。2009年に来日。「デイリーヨミウリ」「Jリーグ公式ウェブサイト」などにも寄稿。高校サッカー、Jリーグ、日本代表など幅広く取材している。過去にはスカパーのJリーグ番組出演も。
【了】