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凍死体として発見された少女 死に至るまでの足取りをたどる アニエス・ヴァルダ監督「冬の旅」公開決定

映画スクエア

 2019年に90歳でこの世を去ったアニエス・ヴァルダの1985年の監督作「冬の旅」が、10月下旬より劇場公開されることが決まった。

 「冬の旅」は、フランスの片田舎にある畑の側溝で凍死体として発見された少女モナの、死に至るまでの数週間の足取りを、路上で出会った人々の証言からたどっていく作品。高く評価され、第42回ヴェネツィア国際映画祭で最高賞の金獅子賞に輝き、主演を務めたサンドリーヌ・ボネールはセザール賞の最優秀主演女優賞を受賞した。本国フランスでは、当時のアートシアター映画としては異例の100万人を超える動員を記録し、ヴァルダ最大のヒット作と言われている。

 本国から6年遅れた日本初公開時の観客の反応は鈍かったが、今年3月の東京・国立映画アーカイブにおける、特集「フランス映画を作った女性 監督たち-放浪と抵抗の軌跡」での一度限りの上映は、早々に満席完売となる大盛況を見せた。

 アニエス・ヴァルダは28歳の時に、のちに「ヌーヴェルヴァーグの最初の映画」と評されることになる「ラ・ポワント・クールト」を発表して注目を集め、「幸福(しあわせ)」では、第15回ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞。以後もフィクションとドキュメンタリーの両面から、市井に生きる人々の飾らない姿を活写し続けた。その長年の功績がたたえられ、2015年にはカンヌ国際映画祭名誉パルムドールを、2017年には米アカデミー賞名誉賞を受賞している。

【作品情報】
冬の旅
2022年10月下旬より、シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー
配給:ザジフィルムズ
(c) 1985 Ciné-Tamaris / films A2

 
   

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