「ランニングを始めたけれど、キツいのですぐにやめてしまった……」このような挫折を経験した方の話を伺うと、あるひとつの特徴が見えてきます。それは「頑張りすぎる傾向があること」。「ツラい」「苦しい」と感じながら、無理して走るのですから、楽しいわけがありません。楽しくないのですから、続かないのは当たり前の話です。
こうした経験がある方は、とにかく頑張りすぎないでください。走ることが「ツラい」「苦しい」と感じたら、早歩きに変えてしまえばいいのです。しばらくすると呼吸と心拍数が落ち着き、苦しさは消えていくはずです。そして、「走りたい」という気持ちになったら走ればいいのです。
また、目標を設定することは大事ですが、その目標が高すぎるのも逆効果。「1日5キロメートル」「毎日30分」と最初から高いハードルを掲げると続きません。ハードルを下げたほうが習慣化に近づきます。
ランニングのコースを考える場合、1キロメートルと3キロメートルなど、長短ふたつのコースを設けます。重要なのは、1キロメートルという低いハードルを設定すること。これだけで、不思議と「やってみよう」という気持ちになるのです。
出典:『図解 中野ジェームズ修一のランニング教科書』