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ロシアが劣勢なのは、ウクライナ軍がミュータント兵士を送り込んでいるからと主張する議員

カラパイア


 ロシアがウクライナに侵攻して5ヶ月が経とうとしているが、ロシア軍は当初の予想以上に苦戦を強いられているようだ。

 ロシア側はその理由を、ウクライナは遺伝子操作し、殺人マシンと化したミュータント兵士を戦場に送り込んでるからだと主張する。

 ロシアの日刊紙「コメルサント」は、ウクライナが米国と結託してバイオ研究所で恐るべきミュータント兵を開発しており、ロシアの某議員らがその調査に乗り出したと伝えている。

ミュータント兵士の存在を疑うロシア議会

 調査を進めるのは、ロシア連邦議会のコンスタンティン・コサチョフ副議長とイリーナ・ヤロバヤ国家院副議長だ。

 両名の主張によると、ウクライナ人捕虜の血液検査から、A型肝炎や西ナイル熱など、ウクライナでは珍しいはずのいくつもの病気が発見されたという。

 コサチョフ氏は、「関連する物質量は、許容レベルを数倍も上回っている」「この危険な病気の実験がウクライナ領で行われている。一部は軍事目的で感染させられた可能性もある」と話す。

 またヤロバヤ氏は、「ルガンスク人民共和国で結核菌で汚染された感染した紙幣」が発見されたと説明しつつ、良心を奪い殺人マシンに変える薬物がウクライナ兵に投与されていると言及する。

 「民間人への犯罪、戦争捕虜に対する恐ろしい犯罪など、ウクライナ兵の残虐さと野蛮さは、ご存じの通りだ。こうしたことは、米国の管理下で、残酷な殺人マシンの統制と開発が行われていることを裏付けている」

 「人間に最後に残された良心すら完全に消し去り、人を残酷で凶暴なモンスターに変えてしまう身体強化薬がまさに今投薬されていることも、それを裏付けている」

photo by iStock

まったくのでたらめと反論の声が続出

 まさにSF世界の荒唐無稽な話であり、両議員の主張はあまりにもばかげているという声も続出している。

 例えば、遺伝学者のキリス・ヴォルコフ氏は、検出された病気がウクライナでは珍しいという主張は間違っていると主張する。

 彼によれば、西ナイル熱はロシア南部で発症例があるし、A型肝炎もそれほど稀ではないのだという。

 また米国の元議員で、空軍では少将でもあったウィリアム・エニアート氏も、こうした主張はまったくのデラタメだと、「NewsNation」で発言する。

 「ロシアの政治家は、古いアニメの見過ぎだ」「ティーンエイジ・ミュータント・タートルズってあるだろう? うちの子がよく観ていたよ」

photo by Pixabay

予想に反し苦戦するロシア

 当初の予想を裏切り、戦争が長期化していることからもロシア軍のウクライナ侵攻が順調でないことは否定できない。

 英海軍をたばねるトニー・ラダキン国防参謀総長は、開戦以来ロシア兵5万人が死亡したと公表。戦車や装甲車も数千台が破壊されたという。

 ロシアはウクライナが生物兵器を開発していると非難しているが、具体的な証拠は一切提示されていない。

 いずれにせよ、ウクライナがアメリカと結託してミュータント兵士を作っているという話は、思うように進まない戦況に無理やり言い訳を作り上げたかのようにも聞こえる。

 こんな話が取りざたされるのは、逆にロシア軍の方こそ、生物兵器やミュータントの研究を行っていることの裏づけでもある、と考えるのは深読みのし過ぎだろうか?

References:Russia Reckons It’s Losing The War Because Ukraine Has Mutant Soldiers Created In Biolabs / written by hiroching / edited by / parumo

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