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家でこの匂いがしたらゴキブリを疑え!元G嫌いのゴキブリストが解説

ホンシェルジュ

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家で「この匂い」がしたら、ゴキブリを疑うべし!
自ら「ゴキブリスト」を名乗る研究者の柳澤静磨が、「ゴキブリの匂い」について解説します。家に出るゴキブリの匂いにも言及していますので、心当たりがないか最後まで読んでみてください。

この記事は、『「ゴキブリ嫌い」だったけど ゴキブリ研究はじめました』(著:柳澤静磨)内のコラムを抜粋し、再編集しています。

あぁクセになる、ゴキブリの匂い

著者柳澤 静磨 出版日

ゴキブリの中には、匂いを出すものが多くいます。食べられないよう、匂いで防御しているのです。

たとえば、ミャンマーやタイに生息するバットローチの匂いは強烈な腐敗臭です。彼らは危険を感じるとお腹の横から2対の黄色い腺を出します。そこから、まるで貝や魚が腐ったような匂いを出すのです。最初にこの行動に気づいたとき、鼻が曲がる匂いに顔をしかめながらも、「まるでアゲハチョウの幼虫が持つ臭角だ!」と感動しました。

マレーシアやインドネシアに生息するジャイアントローチの匂いも強烈です。彼らは危険を感じると、匂いのする液体を噴射します。これがとてつもなく薬品臭く、長く嗅いでいると具合が悪くなりそうなほどです。しかも匂いは広く充満するので、自宅で飼育していると、部屋が「ジャイアントローチ臭さ」で満たされます。

人間にとっては良い匂いに感じられる種もいます。南米に生息するブラベルス・ギガンテウスは、ガシッとつかんで匂いを嗅ぐと干しシイタケの香りがします。7~8センチほどの大きなゴキブリなので、鼻を近づけて嗅ぐのは、かなりのチャレンジ精神がないと難しいかもしれません。でも、チャレンジして損はしないほどのシイタケ感があります。良いダシがとれそうです。

また、コスタリカなどに生息するゼブラローチは、つかむと青リンゴのようなさわやかな匂いのする液体を出します。ジャイアントローチ同様、危険を感じると噴射するようです。私はこの匂いが好きで、ゴキブリ好きの方が来館した際にはよく嗅がせています。皆さん最初は恐る恐るですが、一度嗅ぐと吹っ切れたようにスハスハと嗅いでくれます。やみつきになるほどいい匂いです。

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また、ゴキブリが匂いを放つのは防御のときだけではありません。フンなどにも独特な匂いがあり、飼育するとその匂いを堪能することができます。

種類によってこの匂いもさまざまです。ワモンゴキブリは、芳醇でいて鼻を突きさすような獣っぽい匂い。クロゴキブリはじんわりと感じる油のような匂い。家の中で、ここだけ変な匂いがするな?と思ったら、ゴキブリがいるサインかもしれません。

 

※この記事は2022年7月7日刊行の『「ゴキブリ嫌い」だったけど ゴキブリ研究はじめました』の一部に再編集を加えたものです。本作は「なぜ嫌いだった生物の研究を始めたのか」という著者自身の苦心の物語を含め、その著者をここまで魅了したゴキブリの知られざる生態を熱弁した1冊です。

蜂のように直接的危害を加えてくるわけでないものの、1番嫌われている虫と言っても過言ではないゴキブリ。これほどに人の興味関心を引く身近な生物について、「学ぶ」というアプローチで恐怖心を和らげてみてはいかがでしょうか。

著者柳澤 静磨 出版日

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