いよいよ本格的な夏の到来。夏のスイーツといえば、アイスクリームやジェラート、かき氷が台頭ですが、ちょっと趣向を変えて冷やして食べることもできる焼菓子をティータイムのお供に選んでみてはいかがでしょうか。
美味しさだけではなく、見た目やシェアしたくなる焼菓子をご紹介するこの連載。第44回目は、Amy’s Bakeshop(エイミーズ・ベイクショップ)から「ショートブレッド箱詰め「ソルト」(6粒入り)」をご紹介します。
英国の伝統菓子を独自の感性でアレンジ
エイミーズ・ベイクショップは、東京・西荻窪に2010年にオープンしたニューヨークスタイルの焼菓子専門店。オーナー・吉野 陽美さんが手がける焼菓子は独自の感性が宿り、素朴な温かみがありながらおしゃれで、多くのファンに支持されています。
今回ご紹介する「ショートブレッド箱詰め「ソルト」(6粒入り)」も、そのセンスにあっと驚いた商品。
ショートブレッドはイギリス・スコットランド発祥のお菓子で通常は細長い四角形ですが、パクッとつまみやすい丸型に。小さな化粧箱に整然と並べ、手土産やギフトにも選びたくなる焼菓子へとアップデートされています。
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開業から12年の間で形や製法を少しずつ変えながら現在のスタイルにたどり着いた、吉野さんの想いが色濃く表れた焼菓子でもあります。
冷やして食べるとサクサク感が楽しめる
使う材料は至ってシンプルで、小麦粉、バター、メープルシュガー、コーンスターチ、塩のみ。
空気をたっぷり含ませたバターに、あえて粉はしっかりとすり混ぜ、型にみっちりと生地を押し込みます。そうすることで、さっくりと生地がほどけ、噛めば噛むほどに素朴な小麦のうま味があふれ出すような感覚に。この焼菓子らしい粉の温もりと素直な味わいに心もほっこり癒されます。
そして、くっきりと効かせた塩が名脇役となって、あと味にキレを与え、ほど良いしょっぱさがやみつきに。
冷蔵庫で冷やすと生地が引き締まって、一層サクサク軽やかに感じられます。ひんやりと冷たさも伝わってきて、暑い日でも美味しくいただけますよ。